鈴木従道

鈴木 従道の陸上競技における軌跡

鈴木 従道（すずき つぐみち）は、1945年10月16日に生まれた日本の元陸上選手兼指導者です。彼は特に、1968年メキシコシティオリンピックで男子10000メートルの日本代表として参加したことが名高いです。今回は、彼の経歴や成績、指導者としての活動などについて詳しく見ていきます。

経歴のはじまり

鈴木は栃木県塩谷郡塩谷町にて育ちました。1961年4月に栃木県立矢板高等学校に入学し、ここで陸上に打ち込みます。高校時代には駅伝チームの一員として活躍し、3年連続で栃木代表として全国大会に出場しました。彼の成績も非常に優秀で、1年目には4区で4位、2年目には1区で11位、3年目には再び1区で4位という結果を収めました。

大学時代とオリンピックへの道

1964年4月、鈴木は日本大学へ進学し、ここでは釜本文男監督の下でさらなる成長を遂げます。大学時代にも彼は駅伝での成功を収め、1965年、1967年、1968年には箱根駅伝で3度の優勝を果たしました。

1968年に大学を卒業し、東洋ベアリング（現NTN）に入社すると、同年メキシコシティオリンピックにて男子10000メートルの代表に選ばれました。オリンピックでは残念ながら21位という結果でしたが、その後も国内大会において数々の成績を残しました。

特に、1969年には日本選手権の5000メートルで優勝し、国内トラック長距離選手としての地位を確立しました。鈴木は澤木啓祐に次ぐ存在とされ、期待を背負って競技に挑みました。

指導者としての新たな挑戦

鈴木の指導者としてのキャリアは1988年に始まりました。この年、ダイハツの女子陸上部が創設され、彼はその監督に就任します。鈴木はその後、1992年バルセロナオリンピック女子マラソン日本代表の小鴨由水や、1993年の世界陸上シュトゥットガルト大会女子マラソン優勝者の浅利純子など、数々の選手を指導し、ダイハツ陸上部において大きな成果を挙げました。

彼の指導のもと、選手たちは高いレベルで競技に臨み、鈴木自身も2005年に定年を迎えるまで、積極的に選手を育成し続けました。

現在の活動

現在、鈴木は競歩選手のコーチとして活動しており、その経験と知識を活かして次世代を育成しています。2008年の北京オリンピックで7位入賞を果たした山崎勇喜選手など、彼の指導を受けた選手たちは国内外で活躍しています。

マラソン成績

鈴木従道のマラソン成績も顕著です。以下は彼の主な成績一覧です：

• - 1966年：水戸読売マラソン 3位（時間：2時間22分37秒）
• - 1970年：びわ湖毎日マラソン 3位（生涯自己記録：2時間18分01秒）
• - 1971年：びわ湖毎日マラソン 9位（2時間25分24秒）、ミュンヘンのプレオリンピック 5位（2時間22分47秒8）、福岡国際マラソン 50位（2時間47分29秒）、防府マラソン 15位（2時間28分38秒）

鈴木従道は陸上界において優れたアスリートであり、指導者としても多大な影響を与えてきた人物です。彼の努力と情熱は、多くの選手にとっての手本となり続けています。

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