鈴木政二

鈴木政二について

鈴木政二（すずき せいじ）は、1948年6月6日に愛知県碧海郡知立町（現在の知立市）で生まれた政治家であり、自由民主党に所属していた。彼は元々、愛知県議会議員を4期、参議院議員を3期務めた経歴を持つ。

生い立ちと早期の経歴

鈴木は、父が営む仏壇店「仏壇の三河屋」の環境で育った。中学と高校では、野球に情熱を注ぐ「野球一色の青春」を過ごし、日本大学法学部で政治経済学を学んだ。卒業後は家業に戻り、知立市の市議会議員に1974年に初当選した。

1975年には無所属で愛知県議会議員選挙に挑むも、惜しくも敗北。その後、福田派の衆議院議員であった村田敬次郎の秘書を務め、活動を続けた。1979年には再び無所属で県議選に出馬し、自民党公認の現職を破り当選を果たした。

参議院議員選挙への挑戦

1993年、鈴木は当時の参院選での当選無効による再選挙に向けて自民党から擁立が内定したが、大会中に負傷し断念。鈴木は再び出馬の意志を固め、1995年には自民党の全面支援のもとで参院選に挑み、見事初当選を果たした。

当選後も鈴木は、国会対策の場で重用され、初当選以来の15年間で多くの国会対策委員長のもとで活躍した。1999年には第1次森内閣で運輸政務次官に任命され、2001年の参院選で再び当選。これに続き、2005年には内閣官房副長官として、拉致問題特命チームの議長を務めることになった。

政界引退とその後

鈴木は2007年の参院選で3期目を達成し、引き続き党内で要職を務めたが、2012年には次期参院選への出馬をせず、政界からの引退を発表した。自身の政治的重責を考慮し、党文化の刷新を希望する声に応じての決断であった。2013年7月には任期満了により正式に政界を引退した。

人物と評価

鈴木は政治家として活動する傍ら、さまざまな団体や議員連盟にも参加していた。特に、神道政治連盟や日中友好議員連盟においては重要な役割を果たしてきた。名古屋市で行われた集会には祝電を送るなど、積極的に地域活動にも参加していた。

また、鈴木は2008年に民主党の国会対応を批判し、その発言がニュースとなった。家族にも政治家が多く、娘婿は元議員であり、鈴木の影響を受けた新たな政治家を育成している。
鈴木政二は、2018年秋に旭日大綬章を受章し、その政治活動への貢献が認められた。彼の政治の道のりは、地域への貢献と国政への影響にあふれており、愛知県にとって重要な存在だった。

もう一度検索