鈴木猛史

鈴木猛史のプロフィールとパラリンピックでの活躍

基本情報

鈴木猛史（すずきたけし）は、1988年5月1日生まれの日本のアルペンスキー選手で、チェアスキーヤーとして国際的に知られています。彼はKYB株式会社の経営企画本部広報部に所属しており、選手としての活動と合わせて企業でのキャリアもおこなっています。

来歴

鈴木選手は福島県耶麻郡猪苗代町で育ちました。彼の人生は小学2年生の時に起こった交通事故によって大きく変わりました。この事故によって、彼は両足の大腿を切断することとなり、リハビリを経て、チェアスキーの道を歩み始めました。中学生の頃の2003年に、アルペンスキー世界選手権に初出場を果たし、その後の活躍へと繋がりました。

鈴木選手は、福島県立猪苗代高等学校在学中の2006年から、冬季パラリンピックにおいてアルペンスキー競技に出場し続けており、トリノパラリンピックから始まり、4大会連続で代表選手として活用されています。高校卒業後には駿河台大学文化情報学部に進学しましたが、親元を離れた生活や食生活の乱れから一時的に調子を崩す時期もありました。しかし、鈴木選手はこの経験を教訓に、食改善とトレーニングを徹底し、2010年のバンクーバーパラリンピックでは男子座位の大回転で見事に銅メダルを獲得しました。

大学生活とその後の競技生活

2011年に駿河台大学を卒業した鈴木選手は、大学職員としての仕事を持ちながら選手としての活動も続けました。2011-2012シーズンには障害者アルペンスキーワールドカップで男子座位の総合順位2位に入賞。また2012-2013シーズンでは、さらに活躍し、男子座位の総合順位1位と種目別総合順位1位を達成しました。

2014年には、ソチパラリンピックでの活躍が特に際立ちます。3月8日の男子滑降にて3位となり銅メダルを獲得し、続く3月13日には同じく男子回転で見事に金メダルを獲得しました。興味深いことに、金メダルの喜びをもたらした3月13日は、鈴木選手が交通事故に遭った日でもあり、彼にとっては特別な意味を持つ日です。同年、鈴木選手は紫綬褒章を受章し、彼の努力が評価されました。

2015年には駿河台大学を退職し、同年にカヤバ工業（現KYB）に転職しました。彼にとっての新たな挑戦とともに、ヘッドスポンサーもカヤバとなり、更なるサポートを受けられることとなりました。

2018年の平昌パラリンピックでも活躍し、男子スーパー複合や大回転で4位に入賞するなど、彼の競技者としての存在感は続いています。

主な成績

鈴木選手のパラリンピックでの成績を振り返ると、

• - 2006年トリノパラリンピック:

- 滑降：4位
- 回転：12位
- 大回転：途中棄権
- スーパー大回転：棄権

• - 2010年バンクーバーパラリンピック:

- 大回転：3位（銅メダル）
- スーパー大回転：5位
- スーパー複合：5位
- 滑降：11位
- 回転：15位

• - 2014年ソチパラリンピック:

- 回転：1位（金メダル）
- 滑降：3位（銅メダル）
- 大回転：10位
- スーパー大回転：途中棄権
- スーパー複合：途中棄権

• - 2018年平昌パラリンピック:

- スーパー複合：4位
- 大回転：4位
- 滑降：9位
- スーパー大回転：13位
- 回転：途中棄権

鈴木猛史選手は、その勇気と努力によって障害を乗り越え、多くの人々に希望と感動を与えた存在です。彼の活躍は、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

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