鈴木麗子

鈴木 麗子（すずき うららこ）氏は、日本の多岐にわたる表現者です。主に声優、ナレーター、歌手として活躍しており、特に音楽ユニット「へっどほんトーキョー」や「s.y.n.」では「uryan」名義でボーカルと作詞を手がけるなど、クリエイターとしての顔も持っています。しばしば「スズキ レイコ」と間違えられがちですが、正しい読み方は「うららこ」です。

経歴

桜美林高等学校を経て桜美林大学を卒業。大学３年次に当たる1997年1月19日、ゲーム『センチメンタルグラフティ』の遠藤晶役で声優としての第一歩を踏み出しました。この作品は、今野宏美氏、岡田純子氏、岡本麻見氏、西口有香氏、牧島有希氏といった、多くの女性声優が同期としてデビューした記念碑的なタイトルです。デビュー当初は『センチメンタルグラフティ』の制作会社である有限会社マーカスに仮所属していましたが、マーカスの倒産後は青二プロダクションに移籍。その後もヴェルヴェットマネージメントなど複数の事務所を経てしばらくフリーランスで活動しました。2015年4月から2017年9月まではオフィスPACに所属し、2017年11月からは現在の所属事務所であるポンテで活動しています。

人物

一人っ子であり、兄弟姉妹はいません。デビュー当時はご実家から大学や仕事場に通っており、裕福な家庭で育ったことが知られています。声優仲間である西口有香氏によると、ご実家は大きな洋館だったとのことです。出生地は兵庫県神戸市ですが、生まれた直後の短期間を除き、正式な住所として居住した経験はほとんどありません。しかし、母親が神戸市内で事業を展開していた関係で、仕事に同行する形で神戸を訪れる機会が多く、本人は自身の出身地として神戸市を20%ほど意識していると語っています。父親はアーティストの鈴木八朗氏で、東京藝術大学や尾道大学で非常勤講師を歴任された方です。麗子氏の名前は、アーティストである父・八朗氏が「麗子（うららこ）」「櫻子（さくらこ）」「涁子（あきらこ）」「柚子（ゆず）」といったユニークな候補を挙げ、その中から祖父（八朗氏の父）が選んだというエピソードを、『Onlyセンチメンタルナイト2』出演時に本人が明かしています。「ウララコ」という響きが古風なため、子供の頃はからかわれて名前が嫌いでしたが、現在では気に入っているそうです。ちなみに、幼少期は「柚子」という名前に憧れていたと、同じラジオ番組で話しています。

趣味・特技は多彩で、パソコン（Mac）、歌、洋裁、ゲーム、アロマテラピー、謎解きなどを挙げています。特にパソコンスキルは高く、ご自身の公式サイトも自らデザイン・開設するなど、その技術を活かしています。また、「資格マニア」を自称するほど様々な資格を取得しており、フードアナリスト（3級）、色彩検定2級、アロマテラピー検定（1級）、救急法救急員認定などを所持しています。好きな動物はネコです。声優仲間では、西口有香氏や池澤春菜氏らと親しくしています。

主な活動実績

テレビアニメ
『センチメンタルジャーニー』（遠藤晶）
『忍たま乱太郎』（川西左近〈2代目〉）
『クレヨンしんちゃん』（女子寮の女性C 他）

ゲーム
『センチメンタルグラフティ』シリーズ（遠藤晶）
『スーパーロボット大戦』シリーズ（赤月秋水、赤月光珠、アケミ・アカツキ）
『ファイアーエムブレム 風花雪月』（騎士団 他）
『AIR』（川口茂美）

ナレーション
『トゥナイト2』
『進ぬ!電波少年』
『汐留スタイル!』
サントリー金麦の夏CM 他多数

ディスコグラフィ
キャラクターソング：『ミラクルダイエッターMIYUKI』主題歌「戦え！恋のミラクルダイエッター！」「恋はミラクルエトセトラ」

鈴木麗子氏は、声優、ナレーター、歌手として幅広いフィールドで活動を展開し、その多才ぶりを発揮しています。探求心の表れである多数の資格取得や、自ら公式サイトを制作するほどのITスキルなど、表現者としての活動に留まらない多彩な能力を持つ人物です。

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