鈴里真帆

鈴里真帆の音楽キャリアと解説

鈴里真帆（すずり まほ、1974年3月13日生まれ）は、宮崎県東諸県郡国富町出身の日本の歌手およびシンガーソングライターです。1994年にKING RECORDSからデビューし、その後、数多くのヒット曲を世に送り出しています。彼女が音楽に身を投じたのは、渡辺プロダクションの子会社「マニア・マニア」に所属してからでした。

彼女のデビューシングル「悲しみは明日を知るための涙」は、渡辺ミキのプロデュースによってリリースされ、瞬く間に彼女の名が知られるようになりました。1995年には「泣いてなんかない」がヴィクトリアのCMに起用され、さらにその人気を不動のものにしました。この曲は、GiRLPOPムーブメントの一役を担う存在として広く認識されました。同年には、彼女の1stアルバム「girlly」がリリースされ、その中の「止められない想い」は千葉テレビの「高校野球ダイジェスト」エンディングソングに使用されました。

1996年には、日本テレビのドラマ「グッドラック」にて、つんく作曲の「もっと静かに」を挿入歌として提供し、これも大ヒットを記録しました。この成功を受けて、持ち歌の製作を進める中で、鈴里は海外アーティストとの共演も果たし、音楽の幅を広げていきました。その年、彼女はソニーマガジンズから単行本「終わらないラヴ・ソング」を出版し、さらには様々なメディアでの活動も拡大しました。彼女はラジオ番組のMCやテレビの音楽コーナーでも存在感を示しており、「恋するアミパラ」や「新・真夜中の王国」などで定期的に出演しました。

2000年には、ビクターエンタテインメントに移籍し、吉田建とのコラボプロジェクト「Jula」として新たなスタイルで活動を開始しました。彼女の楽曲は、前衛的な要素を含むものが多く、 レパートリーはさらに広がりました。2002年には、インフィニティレコードから「百歌集～色は匂へど散りぬるを」に参加し、アコースティックヴァージョンの「紅いソファ」を発表。その後、2004年にはミス・ユニバース関係のアーティストへの詞提供も行い、彼女の音楽的貢献が様々なジャンルに渡っていることを示しました。

さらに、鈴里は2006年からプロのボイストレーナーとしても活動を始め、2007年には「suzuri vocal therapy」というボイストレーニング教室を開校しました。音楽のみならず、歌唱指導を通じて次世代のアーティスト育成にも尽力しています。彼女の公式ホームページでは、最新の活動報告や新曲情報が更新されています。様々な楽曲提供やCMソングの制作も行いながら、音楽の世界での存在感を示し続けています。

2011年12月には、キングレコードから全シングルコンプリートベストアルバム「鈴里真帆パーフェクトベスト」がリリースされ、彼女のこれまでの軌跡と音楽が一つにまとめられました。鈴里真帆は、これからも日本の音楽シーンにおける大切な存在の一人として、多くのファンに愛され続けることでしょう。

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