鉄道王

『鉄道王』について

『鉄道王』（てつどうおう）は、1987年12月にデービーソフトから発売された、ファミリーコンピュータ向けのボードゲームです。このゲームは、鉄道買収を主軸にした戦略要素が特徴で、プレイヤー同士が競い合いながら最終的な資産を増やしていくことを目的としています。その後、アトラスによってPlayStation向けに『鉄道王'96 いくぜ億万長者!!』や『鉄道王2 世界征服の野望』が登場しました。また、ネットファーム・コミュニケーションズによって開発された携帯電話版『鉄道王neo』や『鉄道王neo900』も発表され、より多くのプレイヤーに親しまれています。

ゲームの概要

『鉄道王』の基本的なゲームプレイは、ボードゲームの王道的な形式に則っています。プレイヤーはルーレットを回し、その出た目に応じて目的地へ進みます。目的地に到達すると、資金を獲得しながら、所有している鉄道や交通網を拡大していくことが求められます。このシステムは、いわば運と判断力の組み合わせで成り立っており、運の要素が強く働く点が魅力といえます。

ただし、同じボードゲームと言えど『桃太郎電鉄』とは異なる点がいくつかあります。『鉄道王』はその名の通り、鉄道を中心とした買収が主要なテーマであり、モノポリーのように他の物件を買い取ることもできますが、取得した土地を通過する義務はありません。そのため、優れた戦略があっても、せっかく購入した鉄道が迂回されてしまうことがあります。

このように、選ばれたプレイヤーの順番がゲームの進行に大きな影響を与えるため、特定のミニゲームでは順番が遅いプレイヤーが選べる選択肢が限られるという不公平感が生まれます。そのうえ、全プレイヤーの財産を交換する「財産交換イベント」が存在し、これにより一発逆転が可能となってしまうことも大きな特徴です。このイベントは、しばしばゲームバランスを崩す要因とされ、多くのプレイヤーから批判を受けています。

鉄道王2とキャラクターの進化

続編の『鉄道王2』では、キャラクターの個性が強化され、フルボイス化が実現しました。プレイヤーキャラクターは10人が用意され、お邪魔キャラとして

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