鉞音五郎

鉞音五郎（まさかり おとごろう）

鉞音五郎は日本の元力士で、1794年に生まれ、1812年に亡くなっています。彼は東関部屋に所属しており、その体格に恵まれた大柄な選手でした。鉞音五郎の本名は記録に残されておらず、身長も不明ですが、体重135kgの堂々たる体格で相撲界に名を刻みました。出身地については九州、江戸、阿州などの説が伝わっており、正確な情報は確認されていません。

力士としての歩み

彼は1811年11月に初土俵を踏み、西大関としてデビューを果たしました。この頃の音五郎はまだ18歳で、その体格の良さが話題になりましたが、デビュー場所では全休していたため、看板大関として登録された可能性が高いとされています。

翌年の1812年4月場所では、西関脇に降格し、1勝4休という成績を残しました。この成績は力士としては振るわなかったと見られますが、その後も彼は相撲界での成績を上げるべく努力を続けました。そして、同年9月場所では東大関に戻り、6勝2敗1分1無という好成績を挙げましたが、その後19歳という若さで亡くなりました。

不明な死因

鉞音五郎の死因は現在では不明ですが、彼は巡業中の取組で、対戦相手の錦木塚五郎によって怪力で引っ張り込まれ、そのまま押し倒されたことが大きな影響を与えたと伝えられています。この事故が直接の原因でなくとも、若い力士の命を奪うには十分過ぎる衝撃だったと考えられます。

通算成績と改名歴

彼の幕内通算成績は3場所で、7勝2敗1分1無14休という結果でした。この成績は短い力士生活の中で獲得したものであり、当時の相撲界での競争の厳しさを物語っています。特筆すべきは、鉞音五郎はその生涯の中で2度も改名をしています。最初は「鉞音五郎」から「鈴ヶ峰松五郎」、そして最終的には「鶴ヶ峰松五郎」と名乗りました。

まとめ

鉞音五郎の力士としての足跡は非常に短く、一部の人々には人気があったものの、その死により相撲界から早くも姿を消しました。それでも、彼の名は記録として残り、今でも多くの相撲ファンに知られています。力士としての実力や神秘的な死因にまつわる物語が、彼の存在を際立たせているのです。彼の名前は、今後も日本の相撲界の歴史と共に語り継がれることでしょう。

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