鉱工品貿易公団

鉱工品貿易公団： краткий история и тёмные стороны

鉱工品貿易公団は、1947年から1951年まで存在した日本の公団です。その監督官庁は、通商産業省の外局であった貿易庁でした。存続期間はわずか4年と短いものでしたが、当時、国内で不足し価格が高騰していた非鉄金属を扱っていたことから、複数の経済犯罪に関連してその名を知られています。

設立の背景と目的

1947年5月22日、貿易公団法に基づき、繊維貿易公団、食料貿易公団、原材料貿易公団と共に設立されました。当時、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）は民間の貿易、特に輸出を許可していませんでした。また、国が直接貿易を行うことは、同年制定された私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律（独占禁止法）に抵触する可能性がありました。このような状況下で、鉱工品貿易公団は設立されたのです。しかし、設立された当年度にGHQが民間貿易を許可する方向に転換したため、公団の存在意義は次第に薄れていきました。

1951年1月31日には、その業務を通商産業省臨時通商業務局が引き継ぎ、鉱工品貿易公団は廃止されました。

鉱工品貿易公団横領事件

1950年4月19日、鉱工品貿易公団横領事件が発覚しました。公団の公金1億円を横領して逃亡していた鉱工品貿易公団職員とその妻が出頭したことがきっかけです。被害額の大きさもさることながら、妻の経歴が元ミス東京であったことも世間の注目を集めました。

事件後、藤沢次郎公団総裁が「あれくらいは女中のつまみ食い程度」と発言したことが、さらに大きな批判を浴びることとなりました。これは、世に言う「つまみ食い事件」として知られています。総裁と副総裁は進退伺を提出しましたが、受け入れられず、同年11月21日に辞表を提出。しかし、通商産業省は戒告処分を行った上で依願免職としました。

捜査の結果、出頭してきた2人のほか、多数の職員が横領行為を行っていたことが判明しました。書類送検された者は37人に上り、公金横領額は約3億2000万円、背任横領額は約1億2000万円に達しました。

廃止後の影響

1951年に廃止されたものの、当時、国内ではスズ、鉛、銅などの非鉄金属類が高騰していました。そのため、鉱工品貿易公団のストックや業務を引き継いだ通商産業省臨時通商業務局が、物資の払い下げを行うなどと称して架空売買を持ち掛ける詐欺が横行しました。この事態を受け、旧監督官庁であった通商産業省は、新聞各紙に「特定の個人商社に売買契約をすることはない」とする注意喚起の新聞広告を掲載する事態となりました。

鉱工品貿易公団は、短期間の存在でしたが、その間に起きた不祥事は、戦後の混乱期における公団の脆弱性と、経済犯罪に対する社会の関心の高さを浮き彫りにしました。

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