銀幕会議

映画紹介番組『銀幕会議』とその続編『銀幕会議2』：予告編に焦点を当てた深夜番組

2005年10月29日から2006年9月16日まで、フジテレビ深夜番組枠『DO!深夜』において放送された『銀幕会議』は、映画予告編をテーマにしたユニークな番組でした。毎週土曜の深夜に放送され、系列局である長野放送でも同時ネット、2006年5月からはフジテレビ721でも放送されるなど、深夜番組ながら高い人気を博しました。

番組の最大の特徴は、映画予告編に徹底的に焦点を当てていた点です。単に予告編を流すだけでなく、予告編が映画本編の何分何秒のシーンを使用しているのか、配給会社がなぜその特定のシーンを選んだのか、といった点を深く掘り下げて議論しました。出演者たちは、予告編に込められた意図や、予告編を見ることで映画全体の印象がどのように変わるのかを様々な角度から考察することで、視聴者に映画をより深く楽しむためのヒントを提供していました。

司会を務めたのは、佐野史郎氏。番組では「予告座館主」という肩書きで、独特の雰囲気を醸し出していました。アシスタントには、当初は平井理央アナウンサー（当時フジテレビアナウンサー）、その後は斉藤舞子アナウンサーが務め、佐野史郎氏と共に番組を盛り上げました。さらに、予告編プレゼンターとして、入江雅人氏をはじめ、複数の個性豊かな出演者が番組に華を添えました。また、『銀幕会議2』では「珍予告で言いたい放題」というコーナーも新設され、よりバラエティ豊かな内容となりました。

『銀幕会議』シリーズは、単なる映画紹介番組にとどまらず、映画予告編という特殊なメディアを通して映画の魅力を多角的に伝えることを目指していました。予告編の制作に関わった関係者らをゲストに招き、制作の裏側や狙いなどを紹介するなど、視聴者にとって興味深い情報を提供しました。その姿勢は、映画ファン層の拡大や、映画界全体の活性化といった、番組が掲げる大きな目標と合致していました。

2006年10月26日からは、『銀幕会議2』としてリニューアルされました。放送日時や出演者などに変更がありましたが、予告編への深い考察という番組の基本路線は引き継がれました。リニューアル後も、映画関係者へのインタビューや、予告編に関する様々な議論を通して、視聴者に映画の面白さを伝えていきました。

『銀幕会議』と『銀幕会議2』は、深夜枠ながらも、映画愛に溢れた出演者たちと、ユニークな切り口による番組構成によって、多くの映画ファンを魅了しました。予告編という、普段はあまり注目されない映画の一部に焦点を当てることで、映画を見る際の新たな楽しみ方や、映画制作の裏側への理解を深めるきっかけを提供した点が、この番組の大きな成功要因と言えるでしょう。 番組は2008年3月20日に終了しましたが、映画を愛する人々にとって、忘れ難い番組として記憶されています。

出演者

MC: 佐野史郎

アシスタント: 平井理央（2005年10月 - 2006年3月）、斉藤舞子（2006年4月 - 番組終了）

予告編プレゼンター: 入江雅人（2005年10月 - 2006年9月）、EE男（2006年10月 - 番組終了）、仲山史華（2006年10月 - 2007年3月）、松嶋初音（2007年4月 - 番組終了）、琳紗織（EE娘 / 2007年4月 - 2007年9月）、望月みさ（2007年10月 - 番組終了）

顧問: 笠井信輔（フジテレビアナウンサー）

その他、多くの映画関係者がゲストとして出演しました。

スタッフ

プロデューサー：織田雅彦、水野敬
ディレクター：水野敬
AP：上原寿一
制作：フジテレビ映画制作部
制作協力：オフィス・トゥー・ワン

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