銀座松竹スクエア

銀座松竹スクエア（正式名称：築地松竹ビル）は、東京都中央区築地一丁目に位置する高層ビルです。晴海通りと首都高速都心環状線が交差する万年橋の角にそびえ立ち、その存在感を示しています。2002年に竣工し、当初は広告代理店アサツー ディ・ケイ（ADKホールディングス）が本社を置いていたことから、ADK松竹スクエアという名称で親しまれていました。しかし、ADKが虎ノ門ヒルズへ移転したことを機に、2014年7月に現在の銀座松竹スクエアへと名称を変更しました。

建築

本ビルの建設にあたっては、松竹が出資する築地ビルキャピタル有限会社が信託制度を活用して資金調達を行いました。設計は三菱地所設計（デザインチーフ：武田有左）が担当し、デザインパートナーとして隈研吾建築都市設計事務所が参画しています。その優れたデザイン性が評価され、「日本建築家協会優秀建築選2005」に選定されました。

エントランスを入ると、1階から2階にかけては、人々が自由に座れる階段状の巨大な吹き抜け空間が広がります。この空間の内装デザインや雰囲気は、かつてこの地に存在した映画館「松竹セントラル」の客席や館内の面影を彷彿とさせる、印象的なものとなっています。

フロア構成

3階から18階はオフィスフロアとなっており、かつてはアサツー ディ・ケイ（現：ADKホールディングス）が本社機能を置いていました。3階には、晴海通りを挟んで向かい側に位置する東劇ビルから松竹大谷図書館が移転しています。そして、19階から23階は、45戸の高級マンションが設けられた付置住宅となっています。

テナント

アサツー ディ・ケイは、1999年に旭通信社と第一企画が合併して誕生した企業です。オフィスは銀座と日比谷に分散していましたが、本ビルへの入居を機に統合されました。しかし、2014年6月には虎ノ門ヒルズ森タワーへと移転しています。

その後、電通デジタル・ホールディングスとその系列会社であるサイバー・コミュニケーションズ、電通デジタル・ネットワークス、電通レイザーフィッシュ（現：電通アイソバー）、DAサーチ&リンクの5社が3階から8階に入居しました。また、KADOKAWAの一部オフィスが11階と12階、阪和興業東京本社とBS松竹東急が3階に入居しています。

銀座松竹スクエアは、オフィス、マンション、そしてかつての映画館の記憶が融合した、銀座エリアのランドマークとして、その存在感を示し続けています。

外部リンク
* 銀座松竹スクエア（築地松竹ビル） - 松竹

もう一度検索