三菱地所設計

株式会社三菱地所設計

株式会社三菱地所設計（Mitsubishi Jisho Design Inc.）は、日本の組織系建築設計事務所であり、三菱地所の完全子会社です。本社は東京都千代田区丸の内にあり、1890年に設立した丸ノ内建築所がその起源とされています。その後、三菱地所の設計監理部門として長年にわたり活動を続け、2001年6月に正式に分社独立しました。

歴史的背景

三菱地所設計の歴史は古く、1893年には三菱合資会社が設立され、この中で建築課が創設されました。1894年には、丸ノ内で最初の事務所建物である「第1号館」が完成し、2009年にはそのレプリカが「三菱一号館」として再建されました。1906年以降は、同社に設置された地所用度課が1937年に三菱地所に発展し、その後、建築課の業務が地所に承継され、長い間設計監理部門として機能してきました。戦後には、建築士法に基づく登録事務所として活動を行い、1999年にはISO9001認証を取得しました。

2000年には設計監理事業本部を経て、2001年に三菱地所設計が分社化され設計業務が正式にスタートしました。2010年には、韓美パーソンズとの業務提携を発表し、国際的な視点を取り入れる姿勢を強化しました。

環境への取り組み

2002年にはISO14001を取得し、持続可能な建築設計を目指すことで、環境保護への意識を高めています。この動きは、社会の変化を受け、設計事務所としての責任を果たすために必要なステップとなりました。

主なプロジェクト

三菱地所設計が手掛けた著名な建造物は数多くあります。代表的なものには、横浜ランドマークタワーや高輪ザ・レジデンス、ザ・ペニンシュラ東京、丸の内オアゾなどがあります。また、JR博多シティ開発プロジェクトや東京ビルディング、二番町ガーデンといった重要なプロジェクトも手掛けました。

さらに、社会基盤に関わる案件も多く、成蹊学園の新しい図書館や、北海道にある札幌アルタなどもその例です。近年では、台北南山広場など海外プロジェクトにも力を入れており、そのデザインセンスと技術力で国際的にも評価されています。

在籍・出身の建築家

株式会社三菱地所設計には、名だたる建築家が在籍または出身しています。ジョサイア・コンドルや曽禰達蔵、山口半六などがその一例です。これによって、同社は日本の建築界において影響力を持ち続け、優れたデザインを生み出し続けています。

結論

三菱地所設計は、長い歴史を有する組織であり、数多くのプロジェクトを誇る日本の建築設計事務所です。環境への配慮や国際的な視野を持ちながら、未来に向けた建築デザインを創出し続けており、その活動はますます注目を浴びています。

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