銀河疾風サスライガー

銀河疾風サスライガー

『銀河疾風サスライガー』（ぎんがしっぷうサスライガー）は、1983年4月5日から1984年1月31日までテレビ東京で放送された国際映画社制作のロボットアニメで、「J9シリーズ」三部作の最終作に位置づけられています。

作品背景

本作は、ジュール・ヴェルヌの小説『80日間世界一周』の要素を取り入れたストーリーが展開されます。舞台は禁酒法時代のギャング映画を意識した世界観で、ファッションやBGMにその影響が見られます。前作『銀河烈風バクシンガー』が悲壮感を漂わせているのに対し、本作は軽快で明るい雰囲気を持っています。また、ナレーションは安原義人が担当しており、特に次回予告につけられた「Let's Get Together, J9」のフレーズは視聴者に印象を与えました。

ストーリーのあらすじ

物語は、30世紀の未来を舞台にしています。この時代、人類は太陽系全体に広がり、80を超える植民惑星を持つ繁栄を遂げています。しかし、その裏ではブラディ・シンジケートと呼ばれる巨大な犯罪組織が活動しており、表面的には繁栄しているものの実態は堕落と腐敗の時代に突入していました。

2911年、主人公I・C・ブルースは、カジノ星J9ランドでブラディ・シンジケートの大ボス、ブラディ・ゴッドから新太陽系の50個の惑星を1年間で制覇するという大勝負を持ちかけられます。ブルースは自身の財産を賭け、仲間たちと共に賭けに挑むことを決めました。彼らは「JJ9」を名乗り、蒸気機関車型宇宙トレイン・J9-III号で旅をしながら、シンジケートの妨害を受けつつ、仲間たちとの絆を深めながら冒険を続けます。

登場人物

• - I・C・ブルース：JJ9のリーダーであり、宇宙最強のギャンブラー。
• - 抜きうちロック：JJ9チームのお抱えガンファイター。
• - おとぼけビート：主にJ9-III号の運転を担うキャラクター。
• - 気まぐれバーディ：多彩な特技を持つJJ9チームのメンバー。
• - D・D・リッチマン：情報収集や経理を担当する、JJ9のフィクサー。
• - その他、様々な背景を持つキャラクターが登場し、物語を彩ります。

シンジケートと対立

物語の中で、ブルースたちはブラディ・シンジケートという危険な敵と対峙することになります。シンジケートは様々な犯罪行為に関与しており、ブルースの冒険は単なるギャンブルにとどまらない危険に満ちています。最終的には、彼らが持つ力が試され、仲間との絆が物語の核を成すことになります。

最終話

シリーズの最後には、これまでの作品のキャラクターたちが集合し、全ての物語に終止符が打たれます。

音楽

オープニングテーマは山本優作詞、山本正之作曲の『銀河疾風サスライガー』で、エンディングには『ハピィ ソング』や『メイビィ・ベイビィ』が起用されるなど、音楽面でも大きな特徴があります。

まとめ

『銀河疾風サスライガー』は、アクションとコメディの要素が融合した作品で、視聴者に楽しさを届ける一方、友情と冒険の重要性を描いています。アニメとしての魅力を保ちつつ、深いストーリーを持つ本作は、多くのファンに愛され続けています。

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