銚子連絡道路

銚子連絡道路について

銚子連絡道路は、千葉県山武市を起点とし、銚子市に至る全長約30kmの地域高規格道路です。この道路は、一部区間が有料の自動車専用道路として整備されており、その他の区間は無料の一般道路として供用されています。

概要

この道路は、1994年12月16日に計画路線に指定され、段階的に整備が進められています。最初の区間として、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の松尾横芝ICから横芝光町までの6.1kmが、自動車専用道路「山武東総道路」として開通しました。その後、匝瑳市、旭市へと延伸が進められています。

銚子連絡道路は、東総地域と千葉市間の所要時間を1時間以内に短縮することを目指す「県都1時間構想」の中核を担うとともに、国道126号の交通混雑を緩和する役割も担っています。

山武東総道路

山武東総道路は、以下の3つの区間に分かれて整備が進められています。

1期区間

起点: 千葉県山武市松尾町谷津
終点: 千葉県山武郡横芝光町芝崎
延長: 6.1km（有料道路区間：5.9km）
車線数: 暫定2車線
設計速度: 80km/h
料金徴収期限: 2046年3月24日

この区間は、千葉県道路公社が管理する有料道路で、自動車専用道路のため、歩行者や原動機付自転車、軽車両は通行できません。

2期区間

起点: 千葉県山武郡横芝光町芝崎
終点: 千葉県匝瑳市横須賀
延長: 5.0km
幅員: 9.5m
車線数: 2車線
道路規格: 第3種第2級
設計速度: 60km/h
事業主体: 千葉県

当初は自動車専用道路として計画されていましたが、一般道路規格に見直されました。そのため、125cc以下の二輪車や原動機付自転車も通行可能ですが、歩行者と自転車・軽車両の通行は原則として禁止されています。この区間は2024年3月31日に開通しました。

3期区間

起点: 千葉県匝瑳市横須賀
終点: 千葉県旭市
延長: 13km
幅員: 9.5m
車線数: 2車線
道路規格: 第3種第2級
設計速度: 60km/h
事業主体: 千葉県

2031年度の開通が予定されています。

飯岡バイパスと八木拡幅

旭市から銚子市にかけては、以下の区間が整備されています。

飯岡バイパス

起点: 千葉県旭市
終点: 千葉県旭市八木
延長: 6.0km

八木拡幅

起点: 千葉県旭市八木
終点: 千葉県銚子市三崎町
延長: 5.7km
バイパス部：4.0km
現道拡幅部：1.7km
幅員
バイパス部：10.50m
現道拡幅部：21.25m
車線数:
バイパス部：2車線
現道拡幅部：4車線
道路規格: 第3種第2級
設計速度: 60km/h
事業主体: 千葉県

2031年度の整備完了が予定されています。

沿革

1993年3月：飯岡バイパス供用開始
1994年12月16日：計画路線指定
1997年度：1期区間着工
2006年3月25日：1期区間（暫定2車線）開通
2006年度：八木拡幅事業化
2007年11月：山武東総道路2期事業化
2015年7月1日～9月30日：夏季限定で無料開放を実施
2022年度：山武東総道路3期事業化
2024年3月25日～31日：道路切り替え工事のため一部区間が全面通行止め
2024年3月31日：2期区間（横芝光IC - 匝瑳IC）開通

通行料

松尾横芝IC - 横芝光IC間の料金は以下の通りです（ETC利用可）。

普通車: 210円
中型車: 260円
大型車: 370円
特大車: 580円
軽自動車等: 160円

インターチェンジなど

松尾横芝ICは、圏央道に直結しており、一般道との接続はありません。また、旭中央病院アクセス道路南北線から飯岡バイパス入口交差点までの区間は、旭市道として供用されています。この区間には道の駅季楽里あさひがあります。

交通量

2021年度の道路交通センサスによると、千葉県山武市松尾町谷津付近の24時間自動車類交通量は、2,841台/日です。

関連項目

関東地方の道路一覧
日本の高速道路一覧
地域高規格道路一覧
日本の一般有料道路一覧

外部リンク

国道126号（銚子連絡道路） - 千葉県
道路事業-海匝土木事務所 - 千葉県

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