鋲ヶ岳

鋲ヶ岳(びょうがだけ)



富山県黒部市位置する鋲ヶ岳は、標高861.1mの山です。富山県登山連盟によって「富山の百山」の一つに選ばれており、登山愛好家にも親しまれています。

地理


立山連峰の最北端に位置し、僧ヶ岳から北へ延びる烏帽子尾根の先端にあります。黒部川扇状地の扇頂に近い場所に位置しており、魚津市からは僧ヶ岳の一部のように見えますが、黒部川扇状地からは独立した山として認識できます。山の東側は急峻な斜面ですが、西側には緩やかな地形の峰平と呼ばれる場所があり、その一帯は「嘉例沢森林公園」として整備されています。

景観


山頂からは、眼下に広がる黒部川扇状地をはじめ、宇奈月温泉街や立山連峰などの壮大な景色を望むことができます。四季折々の自然の美しさを感じられる場所として、多くの人々が訪れています。

植生


稜線上には天池と呼ばれる場所があり、そこにはミズバショウが自生しています。春には可憐な白い花を咲かせ、訪れる人々を魅了します。

登山


嘉例沢森林公園からは、山頂へと続く複数の遊歩道が整備されています。その中の一つは、僧ヶ岳へと続く烏帽子尾根の登山道につながっており、縦走を楽しむこともできます。登山道は比較的整備されていますが、場所によっては足元に注意が必要です。登山初心者から上級者まで、それぞれの体力や経験に合わせて楽しめる山と言えるでしょう。

参考文献

富山県山名録』 桂書房
富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

* 黒部市

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