鋸山ロープウェー

鋸山ロープウェーについて

鋸山ロープウェーは、千葉県富津市にある観光用の索道であり、鋸山へのアクセスを提供しています。この施設は、京成グループに属する鋸山ロープウエー株式会社によって経営されており、多くの観光客が訪れる人気のあるスポットとなっています。

歴史

鋸山ロープウェーは1962年12月21日に開通しました。以来、多くの利用者に親しまれ、特に美しい山の風景を楽しむための重要な交通手段となっています。1977年には平衡索が滑車から外れるという事故が発生し、安全装置の作動によりゴンドラが緊急停止しました。この際、44人が8時間にわたり中づり状態となり、安全の重要性が再認識されました。

1988年には、ゴンドラが最新のモデルへと更新され、日本車両が製造を担当しました。2010年には、PASMOやSuicaといった交通系ICカードによる乗車券の購入が可能になり、利便性が向上しました。

また、2012年12月21日には新型ゴンドラに更新され、1号車は「かもめ」、2号車は「ちどり」と名付けられ、製造はスイスのCWA社によるものでした。2023年3月1日には、約30年ぶりとなる運賃改定が行われ、旅客運賃が約3割引き上げられました。

路線データと駅一覧

鋸山ロープウェーは、鋸山山麓駅から鋸山山頂駅までを結ぶ路線です。

• - 山麓駅（標高106 m、北緯35度9分44秒、東経139度49分24秒）
• - 山頂駅（標高329 m、北緯35度9分30秒、東経139度49分43.5秒）
• - 全長: 680 m
• - 高低差: 223 m
• - 運行方式: 複線3線交走式
• - 傾斜: 約28度
• - 定員: 41人
• - 運転時分: 3分18秒
• - 駅数: 2駅

営業時間

鋸山ロープウェーの営業時間は季節によって異なります。通常は2月16日から11月15日までの期間、9時から17時まで運行されています。冬季（11月16日から2月15日まで）は、9時から16時までとなります。また、夏季は営業時間が延長されることもあります。毎年1月中旬には定期点検のため約1週間の営業休止があり、元旦には早朝5時30分からの営業が行われます。また、荒天時には運転が休止されることもあるので、事前の確認が推奨されます。

利用状況

千葉県の統計によると、鋸山ロープウェーは近年も多くの人に利用され続けています。一日平均の乗車人数は安定しており、多くの観光客や自然愛好者が山の景観を楽しんでいます。

接続路線

• - 鋸山山麓駅

- JR内房線 浜金谷駅から徒歩8分
- 東京湾フェリー金谷港から徒歩12分
- 国道127号

• - 鋸山山頂駅

- 鋸山登山自動車道

このように、鋸山ロープウェーは千葉県の観光名所として、その便利さと美しい景観を兼ね備えた重要な存在です。

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