東京湾フェリー

東京湾フェリー株式会社について

東京湾フェリー株式会社は、神奈川県横須賀市を本拠地とし、東京湾を横断する貨客フェリーを運航している海運企業です。このフェリーは、神奈川県横須賀市の久里浜港と千葉県富津市の金谷港を約40分で結びます。

航路の概要

東京湾フェリーは、伝統的な浦賀水道を横断し、三浦半島と房総半島を結ぶ重要な交通手段です。この航路は、国道16号や太平洋岸自転車道における海上区間としても機能しています。2008年6月には、乗船券の支払いにクレジットカードや鉄道のICカード（例：PASMO）も利用できるようになり、利便性が向上しました。

会社の沿革

会社の歴史は1939年に遡ります。初めは中国への海運を強化するため、国策会社として設立された旧東亜海運からスタートし、戦後に特別清算されました。1951年には資本金1億円により新たに東亜海運が設立されました。

1957年には東亜海運を母体に東京湾フェリーが新たに発足し、1960年には久里浜港から金谷港間の運行を開始しました。1962年には社名を東京湾フェリーに変更し、以来、海上輸送を担ってきました。アクセスの便が増えたものの、1997年に東京湾アクアラインが開通すると、利用客は減少に転じます。特に2009年には通行料金の値下げが影響し、輸送量が著しく減少しました。

航路と所要時間

東京湾フェリーの航路は、久里浜港から金谷港までを結び、所要時間は約40分であり、出航時間は朝6時20分から夜19時30分まで行われています。運航は約1時間おきで、工事などのドック期間を除き多くの人々に利用されています。

現在の船舶

現在、東京湾フェリーでは「かなや丸」と「しらはま丸」の2隻が就航中です。これらの船はそれぞれ580名の旅客を運ぶことができ、トラックや乗用車の輸送能力も兼ね備えています。

• - かなや丸 (3代): 1991年に竣工し、全長79メートル、総トン数3,580トン。トラック36台や乗用車110台を収容可能。
• - しらはま丸 (2代): 1989年に竣工し、全長79.1メートル、総トン数3,351トン。最大480名まで収容できます。

過去には多くの船舶も活躍しており、初代「くりはま丸」や「かなや丸」などが運航されていました。これらの船にまつわるエピソードも豊富で、東京湾フェリーの歴史を彩っています。

アクセス情報

久里浜港や金谷港へのアクセスは非常に便利です。久里浜港へは京浜急行バスが運行し、乗船券販売機では連絡乗車券を発売しています。金谷港はJR浜金谷駅から徒歩数分でアクセス可能で、周辺の道も整備されています。

結び

東京湾フェリーは、地域の交通網を支える重要な役割を果たしており、今後も多くの人々に利用されていくことでしょう。便利で快適なフェリーの存在は、東京湾エリアの観光やビジネスにも寄与しています。歴史的にも多くの変遷を経た東京湾フェリーは、今後どのような進化を遂げていくのか、多くの人々の関心が寄せられています。

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