鋼-HAGANE-

『鋼-HAGANE-』の概要

『鋼-HAGANE-』は、1998年から2003年まで講談社の『ヤングマガジンアッパーズ』で連載された、神崎将臣による日本の漫画作品です。全16巻の単行本が発行され、その後、秋田書店からコンビニコミック版も販売されました。この物語は、アクションを中心に展開され、公式に「赤い海」と呼ばれる敵組織が登場します。この組織は、神崎の代表作である『重機甲兵ゼノン』の世界観とつながっています。

本作は、従来は「男らしい」キャラクターやストーリーが多かった神崎の作品の中で、初めて女性を主役に据えた漫画であり、その点でも注目されています。物語は基本的にはアクション展開ですが、主人公の鋼のパンチラなどのセクシーな描写も目立ち、それがビジュアル面でのインパクトを与えています。特に、秋田書店のコンビニコミック版については、その表紙や副題が真剣なアピールから離れたお色気要素が強まっているという特徴があります。

ストーリー

物語の主人公である女子高生・薬師丸鋼は、秘密組織「赤い海」の極秘プロジェクトに関与することになります。彼女は過去の偉人や超人的な遺伝子を持つ人間を生成するための「寄生計画」の被験者に選ばれ、知らぬ間に宮本武蔵の遺伝子が彼女の体に注入されていました。

次第に、鋼と同様の被験者たちが現れる中で、彼女はその詳細と、赤い海が企む大きな陰謀に巻き込まれていきます。

登場人物

主人公側の人物

• - 薬師丸 鋼: 主人公で運動神経抜群の女子高生。病院での治療を通じて宮本武蔵の遺伝子を持つことになる。
• - ファントム: 鋼の体内に寄生する異なる人格で、宮本武蔵との寄生によって目覚める。
• - ステファン・木村・ベネット: ビリー・ザ・キッドの遺伝子を持つ寄生者で、明るい性格だが復讐に燃える。
• - 瑞樹 連: 御船千鶴子の遺伝子を持つ知略家で仲間を引き入れる。
• - 髑髏: 謎の指導者で、鋼たちに情報を提供し支援する。

その他の登場人物

多様な寄生者たちが物語に絡み、個々の過去と背景が描かれます。敵側にいる人物たちもそれぞれに魅力的で、彼らの目的や背景がストーリーに深みをもたらします。

作品の全体を通して、アクションの中に人間ドラマや心理戦が織り交ぜられ、読者を惹きつける要素がたくさん詰まっています。各キャラクターの成長や変化が物語の大きなテーマとなっており、鋼の戦いを通じて自己発見や仲間との絆が形成されていく様子が描かれています。

まとめ

『鋼-HAGANE-』は、アクションだけではなく、感情や人間関係の深さを追求した作品であり、そのストーリーやキャラクターに強い印象を与え続けています。神崎将臣の独特の世界観を楽しむための絶好の機会となる作品です。

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