鍋島茂明

鍋島茂明（なべしま しげあきら）

鍋島茂明は、江戸時代中期に活躍した武士であり、肥前国佐賀藩に仕えた佐賀藩士です。武雄鍋島氏の7代目当主であり、佐賀藩の自治領であった武雄領の26代領主を務めました。文献では鍋島能登として記録されていることが多い人物です。

生涯

元文5年（1740年）、25代武雄領主・鍋島茂昭の子として誕生しました。宝暦5年（1755年）10月、父の跡を継ぎ、武雄鍋島氏の家督を相続し、7代目当主となりました。

宝暦10年（1760年）9月には、6代佐賀藩主・鍋島宗教の参勤交代に従って江戸へ赴きました。その後、藩の要職である請役所勝手方心遣（請役および勝手方の相談役）に就任し、藩政に深く関与しました。

明和7年（1770年）に7代藩主・鍋島重茂が死去し、治茂が8代藩主となった後も、引き続き請役所勝手方心遣として藩政を支えました。鍋島茂明は、藩主からの信頼も厚く、その職務を全うしました。

明和8年（1771年）1月、惜しまれつつもこの世を去りました。同年3月には、嫡子である茂順が家督を相続し、武雄鍋島氏の8代目当主となりました。

鍋島茂明は、武雄鍋島氏の当主としてだけでなく、佐賀藩の藩政にも貢献した人物として、その名が記録されています。

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