鍼灸大学

鍼灸大学とは

鍼灸大学（しんきゅうだいがく）は、4年制の鍼灸教育課程を提供する大学の通称です。日本において、はり師・きゅう師の養成を目的とした大学は、様々な形態で存在しています。

概要

鍼灸大学と呼ばれる大学には、鍼灸学部鍼灸学科のみを置く単科大学もあれば、総合大学の保健科学部内に鍼灸教育を行う学科を設置している場合もあります。そのため、「鍼灸系大学」と総称されることもあります。

2024年現在、日本国内で、はり師・きゅう師の国家試験受験資格を取得できる4年制大学は以下の通りです。

宝塚医療大学
帝京平成大学
東京有明医療大学
常葉大学
新潟医療福祉大学
関西医療大学
明治国際医療大学
鈴鹿医療科学大学
森ノ宮医療大学
九州看護福祉大学
九州医療科学大学
筑波技術大学（視覚障害者のみ）

これらの大学では、鍼灸に関する専門知識や技術だけでなく、医療人として必要な倫理観やコミュニケーション能力なども学ぶことができます。

鍼灸大学で学べること

鍼灸大学では、伝統医学である鍼灸の基礎理論から、現代医学に基づいた臨床応用まで、幅広く学ぶことができます。具体的な学習内容としては、以下のようなものが挙げられます。

鍼灸医学概論: 鍼灸の歴史や哲学、東洋医学的な考え方などを学びます。
経絡経穴学: 経絡や経穴（ツボ）の位置、作用、臨床応用などを学びます。
解剖学・生理学: 人体の構造や機能について、現代医学的な知識を習得します。
病理学: 病気の原因、発生機序、症状などを学びます。
臨床医学各論: 内科、外科、整形外科など、各診療科における疾患と鍼灸治療の応用について学びます。
鍼灸臨床実習: 実際の患者さんに対する鍼灸治療を通して、臨床技能を習得します。

卒業後の進路

鍼灸大学を卒業後、はり師・きゅう師の国家試験に合格することで、鍼灸師として医療現場で働くことができます。主な就職先としては、以下のようなものがあります。

鍼灸院
整骨院
病院・クリニック（リハビリテーション科、ペインクリニックなど）
スポーツトレーナー
介護施設

また、鍼灸師として臨床経験を積んだ後、大学院に進学して研究者を目指す道もあります。

鍼灸大学を選ぶ際のポイント

鍼灸大学を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

カリキュラム: どのような科目が学べるか、実習の充実度などを確認しましょう。
教員: どのような専門分野の教員がいるか、臨床経験の豊富な教員がいるかなどを確認しましょう。
学費: 学費や奨学金制度について確認しましょう。
立地: 通学の利便性を考慮しましょう。
卒業生の進路: 卒業生の就職状況や国家試験合格率などを確認しましょう。

関連項目

鍼灸
鍼灸専門学校
* 鍼灸養成施設

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