鎌田政虎

鎌田政虎（かまた まさとら）

鎌田政虎は、永禄6年（1563年）に生まれ、天正13年8月10日（1585年9月30日）に没した、安土桃山時代の武将です。薩摩国（現在の鹿児島県）の戦国大名・島津氏の家臣で、通称は又七郎、左京亮を名乗りました。父は同じく島津氏に仕えた鎌田政近、母は稲留長秀（相良長秀とも）の娘です。

若き日の活躍と最期

鎌田政虎は、父・政近の嫡子として生まれました。天正13年（1585年）、彼は木脇祐昌が地頭を務める肥後国（現在の熊本県）の花の山城の守備を命じられます。しかし、その途上で、甲斐親英が阿蘇の兵8千を率いて城を攻撃しているとの報を受けます。

政虎は急ぎ花の山城に入城すると、城の西ノ口を守備し、木脇祐昌と共に敵の攻撃を防ぎました。しかし、衆寡敵せず、激戦の末に政虎は深手を負い、討ち死にしてしまいました。享年23という若さでした。

彼の法名は「蘭室隆香居士」です。

花の山城の戦い

鎌田政虎が戦死したこの戦いで、花の山城は落城しました。城主の木脇祐昌も、救援に駆けつけた相良氏の深水摂津介（深水長智の嫡子）も討ち死にしています。この戦いは、島津氏の勢力拡大の過程で起きた出来事であり、政虎の死は、その激しい戦乱の時代を象徴する出来事と言えるでしょう。

人物像

鎌田政虎は、若くして命を落としましたが、その勇猛果敢な戦いぶりは、後世に語り継がれています。また、主君のために忠義を尽くす武士の鑑として、その名は歴史に刻まれています。

参考文献

* 『本藩人物誌』 鹿児島県史料集（13）（鹿児島県史料刊行委員会）

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