鎌田昭良

鎌田昭良：日本の防衛官僚

鎌田昭良（かまた あきら、1956年3月29日生まれ）は、日本の防衛官僚であり、そのキャリアは多岐にわたります。彼は千葉県立千葉高等学校を卒業後、東京大学経済学部に進学し、1980年に防衛庁に入庁しました。防衛局運用第二課でスタートした彼の職業人生は、やがて様々な重要な部署へと広がっていきます。

1984年、鎌田氏は通産省に係長として出向するも、体調を崩し、一時は防衛庁に戻ることになります。この際、彼は人事局の人事第二課に配属され、事務官の定数について数理的なアプローチでその意義を分析しました。このプロジェクトは彼にとって初めての大きな成功の一つであり、同僚からも高く評価され、行政官としての職務の喜びを感じるきっかけとなりました。彼はこの経験を通じて、どんな組織にとっても「懸案」が存在することを実感しました。

その後、1998年には運用局の指揮通信課長を務め、さらには資源エネルギー庁石炭新エネルギー部新エネルギー対策課長、さらに防衛施設庁の施設部施設企画課長としても活躍しました。2003年には長官官房広報課長に、2004年には同秘書課長に昇進しました。2007年には沖縄防衛局長として普天間基地移設問題に関与し、その後北関東防衛局長に異動しました。

2009年には大臣官房審議官に就任し、2012年には後任の金沢博範が次官に昇格した際、一緒に大臣官房長へと昇進します。このように彼のキャリアは、厳格な官僚制度の中でもその専門性と戦略的思考を生かし続けてきました。2013年には装備施設本部長に就任し、2014年に辞職するまでに多くの重要な役職を歴任しました。

辞職後は、多様なキャリアを展開し、2014年11月には東京海上日動火災保険株式会社の顧問として活動を開始しました。2016年にはマリオンの取締役監査等委員に就任し、2017年には公益財団法人防衛基盤整備協会の理事長となります。また、2018年12月には楽天損害保険株式会社の顧問も務めています。

鎌田昭良の足跡は、日本の防衛行政における重要な瞬間を織り成しており、彼の知識と経験は、今後の防衛政策やその実行に欠かせない存在となるでしょう。

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