鑓水洋

鑓水洋（やりみず よう）は、1964年11月24日生まれの日本の官僚です。財務省と環境省を中心にキャリアを重ね、現在は環境事務次官の要職にあります。

山形県山形市出身で、1983年に山形県立山形東高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学しました。在学中に国家公務員一種試験（法律）に合格し、1987年に東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省しました。キャリアの初期は国際金融局総務課に配属され、その後、大蔵省理財局総務課企画係長、観音寺税務署長などを務めました。大蔵省銀行局では、日本銀行、信用金庫、信用補完に関する業務を担当し、主計局では歳入、国債、農林水産に関する予算編成に携わりました。

内閣官房行政改革推進事務局にも在籍し、行政委託型公益法人等の改革推進にも取り組みました。地方自治体では、熊本県企画振興部長、熊本県総合政策局長、熊本県地域振興部長を歴任し、地方行政の実務経験も積みました。

その後、財務省主税局で税制企画官や税制第一課長、税制第三課長を歴任し、税制改正に深く関わりました。また、大臣官房政策金融課長、主税局総務課長を務め、国税庁では広島国税局長、次長として、税務行政の運営にも携わりました。内閣官房では、TPP政府対策本部員として政策立案に貢献しました。

財務省理財局次長を経て、2021年7月1日に環境省大臣官房長に就任。その後、2023年には総合環境政策統括官に就任し、環境政策を統括する立場となりました。そして、2024年7月には環境事務次官に昇任し、環境行政のトップとして、日本の環境政策を牽引する立場に就いています。

鑓水氏は、財務官僚としての経験を活かし、財政政策や税制に関する深い知識を持ちながら、環境問題にも積極的に取り組んでおり、幅広い分野で活躍する官僚として注目されています。

そのキャリアは、財務省、国税庁、内閣官房、そして地方自治体と多岐にわたり、その経験を通じて、政策立案能力、組織運営能力を培ってきました。環境事務次官として、環境問題解決に向けた手腕が期待されています。

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