長友貞藏

長友 貞藏について

長友 貞藏（ながとも ていぞう）は、日本の政治家であり官僚としても活躍しました。彼は1930年5月28日に宮崎県宮崎郡住吉村（現在の宮崎市）で生まれました。教育を受けたのは宮崎県立宮崎中学校、そして宮崎大学の農学部農学科です。卒業後の1953年、農林省にはキャリア技官として入省し、長い経歴をスタートさせました。

経歴と市長としての役割

長友は農林経済局にて金融課課長補佐としての任務を果たした後、1971年に宮崎市に出向します。ここでは経済部長や総務部長を経て、1976年から1978年まで市の助役を務めました。1979年には自由民主党より宮崎県議会議員選挙に立候補し当選しましたが、任期の途中で辞職することとなります。その後、1982年の宮崎市長選に出馬し見事当選します。

長友は市長として3期を務めましたが、1994年に健康上の理由で引退を決意しました。彼の任期中、助役として支えた坂本昭三が実質的な後継者となり市長選に臨みましたが、結果としては津村重光に敗れてしまいました。

実績と特筆すべき貢献

長友の主な業績の一つに、宮崎公立大学の創設があります。この大学の設立は地域の教育と研究の充実に寄与し、多くの学生に新たな機会を提供しました。さらに、1993年から1995年にかけては昆虫学者である平嶋義宏、野村周平らの調査により東諸県郡で新種のアリヅカムシが発見され、そのうちの一つは「Hyugatychus teizonagatomoi」という学名が与えられ、これは長友の業績を称えたものです。

地元に根付く影響

宮崎市道大島通線は、長友の自宅が沿線にあるため、彼の任期中に計画・整備されました。この道路は市民の間で「貞蔵道路」という愛称で親しまれています。現在では多くのロードサイドショップが立地しており、交通渋滞も頻繁に発生することから、メディアなどでの正式名称「大島通線」が広く知られるようになりました。

長友貞藏はその政治キャリアを通じて、宮崎市に多大な影響を与えた政治家として記憶されています。彼の取り組みは地域社会にとって今もなお重要な意味を持っており、彼の業績は後世まで語り継がれることでしょう。

もう一度検索