長堀バス駐車場

長堀バス駐車場について

長堀バス駐車場は、大阪府大阪市西区新町に位置する観光バス専用の駐車場です。四つ橋筋と難波筋の中間に設けられたこの駐車場は、長堀通の中央分離帯にあり、入口と出口は共に長堀通の西行き側に設置されています。収容台数は22台で、24時間営業を行い、年中無休で利用することができます。この場所は、貸切観光バスやバスツアーの集合地点として広く利用されており、2013年7月31日からは高速乗合バスの停留所としても機能しています。

歴史的背景

長堀バス駐車場がある長堀通は、昭和30年代に長堀川を埋め立てる形で創られた道路です。その中央帯部分には、日本道路公団が地下と地上に駐車場を建設し、1963年7月および1964年12月に供用が開始されました。この当時、駐車場の容量は大型車が約40台駐車可能な規模でしたが、構造的な問題や老朽化に伴い、渋滞が発生する原因となっていました。

この状況を改善するために「長堀通改造計画」が立案され、1992年から約4年半にわたり工事が行われました。工事期間中も22台分の大型車駐車場が仮設で用意されましたが、改造工事終了後にはその閉鎖が計画されていました。しかし、利用者たちからの要望が強く寄せられ、駐車場の存続が求められることになりました。

さらに、1995年には大阪市長として当選した磯村隆文が「国際集客都市」の実現を公約し、観光客を受け入れるためのバス駐車場の必要性が強調されました。この文脈の中で、1999年12月に長堀バス駐車場が開設され、最初の利用者は香港からの観光客を乗せたバスを運転していた女性でした。

利用状況の変化

開設当初から、大阪環状線内で観光バスの駐車ができる場所は限られており、特に2001年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園すると、他の駐車場の利用率が低下する中、長堀バス駐車場は前年比3割増の利用率を達成しました。2002年には第2期整備が完了し、駐車台数が20台から32台に増加しました。しかし、大阪市の財政上の問題により、管理運営が大阪市道路公社から民間事業者へと委託されることとなり、2007年からはハウスビルシステムが管理を行いました。

同社は独自の施策として、利用者に大阪名物のお土産を配布するなどのサービスを行ったものの、利用実績は期待ほど芳しくなく、2010年に運営者が変更されました。2013年には規制が強化された高速ツアーバスの受け入れを開始し、それまで南海難波駅周辺で乗降されていたバスが長堀バス駐車場に移動してきましたが、利便性の面では課題が残りました。

発着バス路線

現在、この長堀バス駐車場は主に高速バスの発着地として利用されています。当初は多数の路線がありましたが、現在は限られた路線が運行されています。代表的な路線にはジャムジャムライナー（東京ディズニーランド行き）やウェルカムライナーがあり、主に東京方面へ向かう客を多く受け入れています。

アクセス

最寄りの駅はOsaka Metro四つ橋線の四ツ橋駅、または御堂筋線と長堀鶴見緑地線の心斎橋駅です。この利便性の高い立地も、観光客や利用者を惹きつける一因となっています。長堀バス駐車場は、大阪市内で観光バスや高速バスを利用する際に重要な役割を果たしています。

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