長塚京子

長塚京子（ながつか きょうこ、1974年2月22日 - ）は、千葉県千葉市出身の元女子プロテニス選手です。千葉東高等学校を経て、早稲田大学を卒業。現役時代はヨネックスに所属し、身長166cm、体重55kg、右利きという体格で、コートを駆け巡りました。

ジュニア時代からその才能を発揮し、1986年には全日本ジュニアテニス選手権12歳以下部門で優勝、1989年には同選手権16歳以下部門を制覇。1991年にプロに転向し、翌1992年の全米オープンでグランドスラムデビューを果たしました。

1994年には広島アジア大会でダブルス金メダルを獲得。1995年には全豪オープンと全仏オープンで立て続けにベスト16に進出。全豪オープンでは、当時14歳だったマルチナ・ヒンギスを破る快挙を成し遂げました。全仏オープンでは、ガブリエラ・サバティーニに敗れはしたものの、この年の全仏オープンは日本女子テニス界にとって特別な大会となり、長塚選手、杉山愛選手がベスト16に進出し、伊達公子選手が日本人女子選手として初のベスト4進出を果たしました。

女子テニス国別対抗戦・フェドカップでは、日本代表選手として活躍。1996年、東京で開催されたドイツ戦では、杉山愛選手とのペアでシュテフィ・グラフ、アンケ・フーバー組を破り、日本チームの勝利に大きく貢献しました。この試合は、シングルスで伊達選手がグラフ選手を破るなど、歴史に残る激戦となり、最終戦のダブルスでの長塚選手、杉山選手の勝利が、日本チームを歴史的な勝利へと導きました。

しかし、長塚選手の全盛期は長くは続きませんでした。1996年のウィンブルドンでは、1回戦で伊達選手との日本人対決に敗れ、その後故障に苦しむようになり、1997年全豪オープンを最後にグランドスラムから遠ざかり、1998年8月末、24歳という若さで現役を引退しました。

引退後は、テニス指導者として活動を開始し、千葉県にあるアートヒル・テニスクラブでコーチを務め、高雄恵利加選手、森上亜希子選手など、後の日本テニス界を担う選手を育成しました。2009年4月には、「Ken's Nagatsuka Tennis Academy」の校長に就任し、ジュニア育成に力を注いでいます。

長塚京子の主な戦績は以下の通りです。

自己最高ランキング: シングルス28位、ダブルス31位
WTAツアーダブルス優勝: 2回 (1995年、1996年 ホバート)
1994年 広島アジア大会 ダブルス金メダル
1995年 全豪オープン ベスト16
1995年 全仏オープン ベスト16
1996年 フェドカップ 日本代表としてドイツ戦勝利に貢献

長塚京子は、選手としての輝かしい実績だけでなく、指導者としても日本テニス界の発展に貢献した人物として、記憶されることでしょう。

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