長寿院 (明石市)

長寿院：明石藩主の菩提寺、歴史と安らぎの空間

兵庫県明石市に佇む長寿院は、浄土宗西山禅林寺派に属する寺院です。松巖山と号し、本尊は阿弥陀如来。静謐な境内は、訪れる者に安らぎを与えてくれます。

歴史を刻む由緒ある寺院

長寿院の歴史は、1682年（天和2年）に明石藩主・松平直明によって創建されたことに始まります。しかし、この地にはそれ以前から、1628年（寛永4年）に空澤養運によって創建された融国寺が存在していました。長寿院は、この融国寺を改称して創建されたと伝えられています。

寺名の由来は、松平直明の父である松平直良が、母の奈和の法号を寺名に用いて越前国木本に建立した寺院に遡ります。直明が越前より明石に入封した際に、この寺院を明石に移転、長寿院と改めたのです。

長寿院は、代々明石藩主である松平家の菩提寺として重要な役割を担ってきました。境内には「旧明石藩主松平家廟所」があり、8代藩主・松平直明から松平斉宣までの歴代藩主とその家族の墓が静かに眠っています。墓所の中心には御霊屋があり、松平慶憲によって建立されたとの記録が残されています。これらの墓所は、地域の重要な歴史遺産として大切に守られています。

長寿院の歴史的価値は広く認められ、1972年（昭和47年）には明石市指定文化財に指定されました。

アクセス

長寿院へのアクセスは大変便利です。

山陽電気鉄道「人丸前駅」より徒歩約2分
JR「明石駅」より徒歩約10分

どちらの駅からでも容易にアクセスできますので、観光の際にはぜひお立ち寄りください。

まとめ

長寿院は、単なる寺院という枠を超え、明石の歴史と文化を深く感じ取ることができる場所です。静寂に包まれた境内、歴史を物語る墓所、そして便利なアクセス。明石を訪れた際には、ぜひ長寿院に足を運び、その歴史と雰囲気に触れてみてください。 古都の息遣いを感じながら、心穏やかなひとときを過ごせることでしょう。

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