人丸前駅

人丸前駅について

人丸前駅（ひとまるまええき）は、兵庫県明石市大蔵天神町に所在する山陽電気鉄道本線の駅で、駅番号はSY 16です。この駅の名前は、北側にある人丸山公園から名付けられていますが、「人丸」とは古代の歌人、柿本人麻呂に由来しています。また、第3回近畿の駅百選にも選ばれた評価の高い駅です。

歴史

人丸前駅は1917年4月12日に兵庫電気軌道の路線延伸に伴い開業されました。その後、1927年には宇治川電気に合併され、1931年に専用軌道に切り替えられたために駅が移転しました。1933年には宇治川電気の鉄軌道事業が山陽電気鉄道に譲渡され、その駅となりました。

1991年には高架化が進められ、山陽明石駅と同時に高架駅が完成しました。しかし、1995年の阪神・淡路大震災では本線が不通となり、しばらくの間営業を中止しましたが、1月27日には運転が再開されました。

駅構造

人丸前駅は島式ホームを持つ高架駅であり、1面2線構造です。各駅停車のみが停車しますが、ホームの有効長は6両編成に対応しています。改札口は地上に1カ所のみで、基本的に無人化されています。また、駅の上を通る日本標準時の子午線である東経135度線は、ホームの西寄りに示されています。

乗り場の呼称

当駅では、のりば番号が表記されているものの、アナウンスで呼ばれる際には「下り線」または「上り線」と呼称されています。

利用状況

2021年度のデータによると、1日あたりの乗車人員は789人でした。昭和から令和にかけて、さまざまな年代での乗車人員の変動が見られますが、全体の傾向として地域に根ざした利用者による支持を受け続けていることが伺えます。

駅周辺

人丸前駅の北側には西日本旅客鉄道の山陽本線が通り、南側には国道2号が敷かれています。駅周辺は主に住宅地となっており、北側には天文科学館や、兵庫県自動車運転免許試験場といった施設もあります。

周辺施設

• - 人丸山公園: 駅の近くにある公園で、自然を楽しむ場所です。
• - 柿本神社: 柿本人麻呂にゆかりのある神社。
• - 明石市立天文科学館: 天文学に関する展示やプラネタリウムがある施設です。
• - 長寿院: 明石藩主松平家の菩提寺です。
• - 休天神社: 地元の信仰を集める神社です。
• - 両馬川戦跡: 歴史的な戦跡も近隣に存在しています。
• - 明石子午線郵便局: 旧・明石大蔵郵便局が移転し、現在も営業している郵便局です。
• - 神戸地方裁判所 明石支部: 法律関係の機関も近隣に位置しています。

バス路線

駅周辺にはバスの便も多く、特に国道2号沿いでは様々な路線が利用できます。神姫バスによるバス路線が複数走っており、明石高校前や神戸学院大学を経由する系統を利用することができます。駅から少し離れた場所へもアクセス可能です。

隣の駅

人丸前駅の隣には、大蔵谷駅（SY 15）と山陽明石駅（SY 17）があります。かつては当駅の間にもさらなる駅が存在しましたが、現在ではこの2駅が人丸前駅との接続となっています。

このように、人丸前駅は歴史ある駅であり、周辺の渋滞を考慮しながら利用者に利便性を提供し続けている重要な交通拠点です。

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