長岡市シティホールプラザアオーレ長岡

アオーレ長岡：市民が集い、文化が生まれる交流拠点

アオーレ長岡は、新潟県長岡市大手通に位置する複合交流施設です。「アオーレ」という愛称は、長岡弁の「会おうれ」に由来し、市民が集い、交流する場としての願いが込められています。

概要

長岡市は、老朽化した厚生会館の建て替えと、市役所機能の中心市街地集約化を目指し、新たな市民交流拠点を整備しました。2012年4月にオープンしたアオーレ長岡は、市役所本庁舎、アリーナ、市民交流ホール、そして屋根付き広場「ナカドマ」の3つの要素で構成されています。総事業費は約120億円。

施設の特徴

ナカドマ

アオーレ長岡の中核となるのが、屋根付き広場「ナカドマ」です。約2,250平方メートルの広さを誇り、イベントや休憩スペースとして利用されています。隈研吾氏のデザインコンセプト「まちの中土間」を体現する空間で、市民が気軽に立ち寄り、交流できる場所として親しまれています。ナカドマには大型映像装置も設置されており、情報発信やイベントの盛り上げに活用されています。

東棟・西棟

東棟には市役所の部課、西棟には市議会議場が配置されています。市民交流ホールや市民協働センターも設けられ、市民活動の拠点となっています。市役所窓口は東棟1階に集約され、ワンストップで手続きができるように工夫されています。また、平日の窓口業務は午後8時まで延長され、土日祝日も業務を行うなど、利便性の向上に努めています。

アリーナ

アリーナは、各種屋内スポーツ、講演会、展示会、コンサートなど多目的に利用できる空間です。最大床面積は約2,123平方メートルで、バスケットボールコート3面分を確保できます。観客席は2,172席あり、様々なイベントに対応可能です。Bリーグの新潟アルビレックスBBのホームゲームも開催され、バスケによるまちおこしの拠点となっています。

デザイン

アオーレ長岡の建物空間は、建築家・隈研吾氏が「まちの中土間」をコンセプトにデザインしました。外装には地元産の杉材で作られた市松模様のパネルが使用され、長岡の歴史や産物を随所に取り入れています。市役所窓口のカウンター間仕切りには栃尾紬、西棟1階ホワイエの内装材には小国和紙が用いられています。

環境への配慮

アオーレ長岡は、環境負荷の低減にも配慮しています。屋根には太陽光発電パネルが設置され、雨水・融雪水を循環して使用できる雨水中水化システムを備えています。

歴史

アオーレ長岡が建設される前、この場所には長岡市公会堂や長岡市厚生会館などの文化交流施設がありました。しかし、これらの施設は老朽化が進み、新たな施設の必要性が高まっていました。また、旧市庁舎は耐震性に問題があり、分散していた市役所機能を一箇所に集約する必要がありました。これらの課題を解決するために、長岡市はアオーレ長岡の建設を決断しました。

アクセス

アオーレ長岡は、JR長岡駅大手口から徒歩約3分とアクセスも良好です。駅舎2階と東棟3階はペデストリアンデッキで直結しており、雨の日でも濡れることなくアクセスできます。また、関越自動車道長岡インターチェンジや北陸自動車道中之島見附インターチェンジからもアクセス可能です。

アオーレ長岡は、市民の交流拠点として、また長岡市の新たなシンボルとして、今後も発展していくことが期待されます。

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