長岡茂一

長岡茂一（ながおか しげかず）

プロフィール

生年月日: 1965年8月8日
出身地: 東京都
身長: 165cm
血液型: O型
登録番号: 3227
期: 57期
支部: 東京支部
師匠: 山口雅司
愛称: カミカゼモイチ

選手としての軌跡

長岡茂一は、父親の影響で競艇選手を志し、東京都立松が谷高等学校卒業後、本栖研修所に入所しました。同期には熊谷直樹らがいましたが、訓練中に大怪我を負い、半年遅れて57期生として卒業。リーグ戦では勝率トップの成績を残し、その才能の片鱗を見せました。

1985年11月に多摩川競艇場でデビュー。デビューからわずか1年でA級に昇格し、その実力を証明しました。

1986年には初優勝を飾り、1991年には新鋭王座決定戦でG1初優勝。そして、1998年には念願のSG初優勝を、翌年には2度目のSG優勝を達成しました。2008年にはG1ダイヤモンドカップで優勝するなど、数々のタイトルを獲得し、トップレーサーとして活躍しました。

2015年には通算2000勝を達成しましたが、その後フライングが重なり、一時B2級に降格。2024年1月に選手登録消除願を提出し、現役を引退しました。

レーススタイル

「カミカゼモイチ」の愛称が示す通り、スタートから果敢に攻めるレーススタイルが特徴でした。しかし、その一方でフライングも多く、引退までに76本と歴代6位のフライング数を記録しています。リスクを恐れないアグレッシブなレース運びは、多くのファンを魅了しました。

人物とエピソード

長岡茂一は、プロペラグループ「BPクラブ」に所属し、弟子には村田修次、孫弟子には富樫麗加がいます。実力者として知られる今村豊は、長岡の長所として度胸の良さとレースの組み立ての上手さを挙げています。

また、長年しのぎを削った盟友の熊谷直樹は、長岡について「怪我が多くて低迷していた時期もあったが、本来は自分よりも強い」と語っています。長岡の引退に際しては、「B級で走る姿は見たくなかった。安心して見送れる」とコメントし、その親愛の情と深い絆を覗かせました。

長らく東京支部のエース格として活躍し、3度の大きな怪我を乗り越え、SG4優出2優勝、G1優勝12回を記録しました。

引退後

引退後は多摩川競艇場のYoutube配信に出演し、解説者として活躍しています。その解説は、選手目線でのリアルな分析とユーモアに溢れており、多くのファンから支持を集めています。

参考文献

蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社、1992年
木村幸治『水上の格闘者たち』講談社、1992年

外部リンク

長岡茂一 / Nagaoka shigekazu (@nagaoka_moichi) - Instagram



長岡茂一は、そのアグレッシブなレーススタイルと数々のドラマチックな活躍で、競艇界にその名を刻みました。引退後もその情熱と知識を活かし、競艇の魅力を伝えています。

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