熊谷直樹

熊谷直樹（くまがい なおき）

1965年3月29日生まれ、北海道旭川市出身、千歳市在住の元ボートレーサー。
登録番号は3200号、身長160cm、血液型A型。56期として東京支部に所属し、「北海のシロクマ」の愛称で親しまれた。
通算でSGを2回、G1を8回制覇したトップレーサー。

経歴

1985年5月9日に多摩川競艇場でデビューし、5着。
同年8月24日には浜名湖競艇場で初勝利を飾った。
1986年6月28日には三国競艇場で初の優出を果たす。
1987年1月30日、尼崎競艇場で初優勝。
同年2月7日には多摩川競艇場でのG1関東地区選手権でG1初出場、初優出。
1988年5月3日、住之江競艇場でのSG第15回笹川賞でSG初出場。
1994年5月31日、戸田競艇場でのSG第21回笹川賞でSG初優出（フライング）。
1995年8月1日、平和島競艇場でのG1開設41周年記念でG1初優勝。
1997年7月21日、平和島競艇場でのSG第2回オーシャンカップでSG初優勝。
2002年5月19日、宮島競艇場でのG3第2回広島テレビ杯で通算1000勝達成。
2009年7月23日、常滑競艇場での一般戦第23回半田大賞で通算1500勝達成。
2016年3月16日、ボートレース宮島での一般戦マクール杯争奪グレートおやじ決定戦で通算2000勝を達成。
2021年12月12日に現役引退を表明し、翌13日に登録消除。
2022年からは競艇解説者として活動。

戦績

出走回数：7751回
1着回数：2302回
優出回数：340回
優勝回数：81回
SG優勝回数：2回
SG優出回数：55回
SG出走回数：634回
G1優勝回数：8回
G1優出回数：10回
G1出走回数：2454回
フライング(F)回数：65回
出遅れ(L)回数：2回
通算勝率：6.91
2連対率：50.03
3連対率：65.68
生涯獲得賞金：1,612,557,853円

SG優勝記録

1997年：平和島競艇場・第2回オーシャンカップ
2000年：蒲郡競艇場・第27回笹川賞

G1優勝記録

1995年：平和島競艇場・開設41周年記念
1995年：戸田競艇場・開設39周年記念
1997年：浜名湖競艇場・施設改善記念
1997年：江戸川競艇場・開設42周年記念
1997年：多摩川競艇場・開設43周年記念
1998年：平和島競艇場・開設44周年記念
2004年：江戸川競艇場・開設49周年記念
2006年：江戸川競艇場・開設51周年記念

人物・エピソード

競艇選手を目指したきっかけは、美容院にあった女性向け雑誌の「女性競艇選手募集」の広告を見たこと。そこから「男性選手の募集もあるはず」と考えた。

若手時代には、宿舎で同室だった先輩選手のコーヒーの好みを全てノートに記録し、次のレースで彼らと同室になった際に、その記録を参考にコーヒーを淹れていたという。

本栖訓練所では56期生として同期の長岡茂一（長岡は怪我で卒業が半年遅れ57期生としてデビュー）は、熊谷にとって目標であり友人でもあった。若手時代は同じマンションに住んでいた時期もある。

引退後は艇界から完全に離れることを考えていたが、多摩川競艇場から送られた引退記念の盾に感銘を受け、艇界への恩返しを考えるようになった。多摩川競艇場でのボートレースアンバサダー植木通彦との対談をきっかけに、解説者として艇界に復帰した。そのため、多摩川競艇場のYouTube配信で解説やMCを務めることが多い。特にMCの際は「是政会議」というサブタイトルが付く。

現役時代から歯に衣着せぬコメントで知られていたが、引退後もそれは健在。JLCレジャーチャンネルの配信番組では、後輩の植木通彦を相手に毒舌とぼやきを交えたトークを繰り広げ、解説者の今村豊からも「2人のやり取りが見たい」と評されるほど。多摩川競艇場の配信番組でも同様に毒舌を吐くことがあるが、先輩女性選手には頭が上がらない一面も。

解説業を始めてからは、多摩川競艇場の運営に様々なアドバイスを送っている。夕方の西日が水面に反射してハレーションを起こし、スタート時に大時計が見えなくなる問題を、レース時間を調整することで解決。また、長らく導入されていなかったオリジナル展示データも、熊谷の進言により導入。周回展示の1マークのカメラ位置も、熊谷のアドバイスを基に変更した。これらの功績は、多摩川競艇場のYouTube生配信で度々語られている。

孫がいる。

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