長岡裕也

長岡裕也棋士のプロフィール

長岡裕也（ながおか ゆうや）は、1985年8月18日に東京都八王子市に生まれた将棋棋士で、棋士番号は256です。師匠は米長邦雄永世棋聖です。長岡は少年時代から八王子将棋クラブで羽生善治など著名な棋士に学び、その腕を磨いてきました。

棋歴の概要

彼は2003年度前期の第33回三段リーグで正式にデビューしましたが、最初は6勝12敗と苦戦。しかし、次の大会では10勝8敗、さらにその次の大会では12勝6敗と成績が向上していきました。特に、2004年度後期の三段リーグでは14勝4敗という数値を達成し、広瀬章人に次ぐ第2位となり、四段昇段を果たしました。

プロ入り後の挑戦

プロに入ってからは、2005年度の第64期順位戦でいきなり2勝8敗という結果を残し、当時最年少で降級点を取得。この記録は多くの棋士に影響を与えました。2008年度の銀河戦では4連勝を記録し、決勝トーナメントに進出したものの、佐藤康光棋王に敗れる結果に。ただ、2009年度の竜王戦では準優勝を取得し、これにより5組に昇級します。その後、2010年度の竜王戦5組でも昇級し、連続で昇進していく姿勢を見せました。

競技の厳しさ

しかし、次第に苦戦し始め、2011年の第70期順位戦では再び降級点を累積。その後もフリークラス降級の危機に直面するなか、2014年度には久しぶりに勝ち越し、降級点を取り消すことに成功しました。また、2013年度の銀河戦ではブロック戦で8連勝を達成し、記録を樹立。これにより決勝トーナメントに進出しますが、そこでも敗退を喫しました。

棋風の変化

長岡はかつて振り飛車党として知られていましたが、最近では居飛車を好むようにスタイルを変えました。特に横歩取りや角換わりといった現代的な戦法を得意とし、羽生善治からもその実力を評価されています。将棋界では彼の序盤戦術に対する知識が高く評価されています。

人柄とエピソード

彼は奨励会在籍中にタイトル戦の記録係を務めることが多く、その正確な仕事ぶりから「名記録係」として名を馳せます。また、長岡の妹は著名なイラストレーター・絵本作家であり、家庭人としても知られています。

昇段履歴

長岡の昇段履歴は次の通りです：

• - 1997年: 奨励会入会（6級）
• - 2001年: 初段昇進
• - 2002年: 三段（第33回三段リーグより）
• - 2005年: 四段（第36回三段リーグ成績2位）
• - 2010年: 五段（竜王戦連続昇級）
• - 2020年: 六段（公式戦120勝による規定昇進）

将棋界への貢献

長岡は著書を多数執筆しており、将棋の学びを広める活動にも力を入れています。特に「2手目の革新 3二飛戦法」などの棋書は評価が高いです。現在も棋士として活動を続け、若手棋士の育成にも貢献しています。

もう一度検索