長崎市立野母崎中学校

長崎市立野母崎中学校について

長崎市立野母崎中学校（ながさきしりつのもざきちゅうがっこう）は、長崎県の長崎市、旧西彼杵郡野母崎町に位置する公立の中学校です。愛称は「野っ中」として親しまれており、地域の教育において重要な役割を果たしています。

歴史

この学校は、1963年に野母崎町内の4つの中学校が統合されて誕生しました。校訓は「進取・調和・創造」であり、生徒たちが自ら進んで学ぶ姿勢と、他者との調和を重んじ、創造的な思考を養うことを目指しています。2008年には創立45周年を迎え、地域の教育機関としての存在を改めて確認しました。

校章は、旧野母崎町の町章を背景に「中」の字を配置したデザインであり、校歌は1964年に制定され、泉本三郎の作詞、木野普見雄の作曲によるものです。歌詞の3番目には、「野母崎中学校」という言葉が登場し、学校の歴史に深く根ざした作品となっています。

沿革

野母崎中学校の前史は、1947年に遡ります。この年には学制改革が実施され、新たに設立された中学校が4校存在しました。その後、1955年にこれらの町が合併し、野母崎町が誕生するとともに、各中学校の名前も改称されました。

1962年、日本初の中学校4校が統合する決議が行われ、1963年1月には「野母崎町立野母崎中学校」として正式に開校しました。その後の歴史の中で、校旗や校歌の制定、実習船の寄贈、通学船の導入など、多くの重要な出来事がありました。

特に、1971年には完全給食が開始され、生徒たちの健康を考慮した教育環境が整えられました。また、1989年には台風の影響で体育館が大きな被害を受けましたが、その後も着実に復興を遂げています。このように、様々な歴史的な出来事を経て、2005年には長崎市立野母崎中学校に改称され、現在に至ります。

2011年には新校舎建設が開始され、高浜町の旧長崎県立野母崎高等学校の校舎に仮校舎として移転しました。2014年には新校舎が完成し、長崎市立野母崎小学校と共に「青潮学園」としての小中一貫教育を始めました。

学校行事

学校は3学期制を採用しており、学期ごとに多様な行事が行われています。1学期には体育祭やカヌー体験、2学期には文化祭、そして3学期にはフィールドワークや部活動の発表などが催されます。特に春の体育祭や秋の文化祭は、地域住民も参加する大きなイベントとなっています。

部活動

学校には多くの運動部と文化部があり、生徒たちはそれぞれの興味や特技を活かして活動しています。運動部には野球部、剣道部、サッカー部、バスケットボール部などが存在しますが、一部は休部中です。文化部の中には、吹奏楽部やボランティア部などがあり、生徒たちは多様な経験を積む機会を得ています。

アクセス

長崎市立野母崎中学校へのアクセスは便利で、最寄りのバス停は「行政センター」、また近くには国道499号と長崎県道34号野母崎宿線があります。周辺には公共施設や小学校、漁港があり、地域とのつながりも強い学校です。

長崎市立野母崎中学校は、地域の教育機関として未来を担う子どもたちの育成に力を注ぎ、今後も多くの実績を積み重ねていくことでしょう。

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