長崎県立五島海陽高等学校

長崎県五島市に位置する長崎県立五島海陽高等学校は、地域に根差した教育を行う県立高校です。1976年（昭和51年）開校の長崎県立五島商業高等学校を前身とし、2005年（平成17年）に現在の校名へ改称、全日制総合学科に改編されました。五島の自然を象徴する校名には、豊かな心と熱い情熱を持つ人物育成への願いが込められています。

特色ある教育と学校生活

本校は総合学科として、生徒一人ひとりの多様な興味・関心に応じた学びを提供しています。1年生で基礎を学んだ後、2年生からは「人文・自然」「ビジネス」「情報」「生活総合」「地域振興」の五つの系列から主体的に選択し、専門的な学習を深めます。大学進学からビジネス、情報、生活、そして地域貢献まで、幅広い分野に対応した学びが可能です。敷地内には長崎県立鶴南特別支援学校高等部五島分校も併設されています。

学校の教育は、校訓「誠実」「自彊」「開拓」の精神と、「巻き起こせ 海陽力で新風を」のスローガンのもと展開されます。生徒が学校生活の主役として活躍できる環境づくりを大切にしています。

校名「五島海陽」は、五島の海のような豊かな心と太陽のような情熱への願いを込めたものです。校章は、五島の朝日、五島灘の風（校訓を表す曲線）、地域の六角井戸（旧五島商業高校の伝統継承）を組み合わせたデザインです。校歌には五島の自然と歴史が歌われ、寄宿舎は校訓「自彊」にちなみ「自彊寮」と呼ばれています。

年間を通して、生徒たちの成長を促す様々な行事が行われます。9月には縦割りで行われる体育祭があり、併設の特別支援学校の生徒も参加します。地域の一大イベントである福江みなとまつりでは、生徒制作のねぶた山車で参加し、地域との交流を深めます。このほか、マラソン大会（11月）、百人一首大会（12月）、文化祭「海陽祭」（2月）など、活気ある学校生活を送っています。

部活動も非常に盛んです。硬式野球、サッカー、陸上、バスケットボール、バレーボール、卓球、剣道など多数の運動部が活動する一方、情報メディア部、音楽部、簿記電卓部などの文化部、様々な同好会も生徒たちの多様な興味に応えています。

アクセス

五島自動車（五島バス）「三尾野」バス停から徒歩約5分、福江港からも近い場所に位置しています。

長崎県立五島海陽高等学校は、五島の豊かな自然の中で、生徒たちが自己を磨き、新たな時代を切り開く「海陽力」を育む学び舎です。地域と共に歩み、未来を担う人材育成を目指しています。

もう一度検索