長崎県立総合体育館

長崎県立総合体育館（アリーナかぶとがに）

長崎県立総合体育館は、長崎県長崎市油木町に位置する県立の多目的体育館です。その特徴的な外観から「アリーナかぶとがに」という愛称で広く親しまれています。スポーツ施設としての機能はもちろんのこと、研修室や会議室も備えており、大型コンベンション施設としての役割も担っています。また、隣接する長崎市科学館との連携により、地域における文化・スポーツ振興の拠点となっています。

施設概要

敷地面積: 約27,170㎡
延床面積: 約16,220㎡
建築面積: 約11,680㎡
総事業費: 約62億円
設計者: 株式会社日本設計

体育館は、主に以下の3つのゾーンで構成されています。

メインアリーナ棟

構造: 鉄筋コンクリート（一部鉄骨）造4階建て
フロア面積: 2,424㎡
利用可能競技: バレーボール（3面）、バスケットボール（3面）、バドミントン（12面）、テニス（3面）、ハンドボール（1面）、卓球（28台）
観客席数: 最大5,600席（固定席 2,342席 + 可動席 1,724席 + 移動席 1,534席）

サブアリーナ棟

構造: 鉄筋コンクリート（一部鉄骨）造4階建て
1階・2階: 武道場
フロア面積: 1,264㎡
利用可能競技: 剣道（4面）、柔道（4面）
3階・4階: サブアリーナ
フロア面積: 1,313㎡
利用可能競技: バレーボール（2面）、バスケットボール（2面）、バドミントン（6面）、テニス（1面）、卓球（15台）

スポーツ科学・管理棟

構造: 鉄筋コンクリート（一部鉄骨）造2階建て
機能: 研修施設、会議室、体力測定・体力相談室、管理室
附属施設: トレーニング室、ジョギングコース、多目的室、レストラン等

沿革

長崎県立総合体育館の建設は、長崎市民の長年の要望が実を結んだものです。以下にその主な経緯を示します。

1988年（昭和63年）
1月: 長崎市体育協会などが長崎市長に対し、県立野球場と県立体育館の誘致を要望。
4月: 長崎市長が長崎県副知事に両施設の長崎市への設置を要望。
7月: 長崎市議会が両施設の長崎市設置に関する決議案を可決。
9月: 県立体育施設建設に関する協議会が発足し、建設地の選定を開始。
10月: 市民団体が長崎県知事、長崎市長に対し、両施設の建設を陳情。
10月: 長崎市長が、県立体育館を油木町の長崎市立長崎商業高等学校跡地に建設したいと表明。
11月: 県営体育施設建設に関する協議会が、県立体育館の建設地として長崎市立長崎商業高等学校跡地が適当であるとの結論を出す。
12月: 長崎県知事が、県立体育館を長崎市立長崎商業高等学校跡地へ建設する考えを表明。
1992年（平成4年）3月: 長崎市立長崎商業高等学校跡地にて着工。
1994年（平成6年）1月: 竣工。

所在地

〒852-8035 長崎県長崎市油木町7番1号

アクセス

バス: 長崎バス「油木町」または「護国神社裏」バス停下車すぐ。
路面電車: 長崎電気軌道「大橋電停」下車後、徒歩約10～15分。
車: 国道206号「大橋交差点」から浦上川方面へ。
駐車場: 普通乗用車103台、バス6台、身障者専用4台

周辺施設

長崎市科学館
長崎交通公園
護国神社
長崎県営野球場（ビッグNスタジアム）
ヤマダデンキ 家電住まいる館YAMADA長崎本店

使用チーム

長崎ヴェルカ（B.LEAGUE）: 2020-21シーズンからホームアリーナとして使用。

長崎県立総合体育館は、地域住民のスポーツ振興と交流の拠点として、これからも重要な役割を果たしていくことが期待されます。

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