長崎県立諫早高等学校・附属中学校

長崎県立諫早高等学校・附属中学校

長崎県立諫早高等学校・附属中学校は、長崎県諫早市に位置する公立の教育機関です。高校が「諫高」という略称で親しまれており、附属中学校もその流れを汲んでいます。この学校は、2011年4月に附属中学校を開校し、中高一貫教育をスタートしました。県立中学校としては、長崎東中学校、佐世保北中学校に次いで、県内で3校目となります。

学校の歴史と背景

この学校の前身は、旧制諫早中学校と旧制諫早高等女学校であり、2011年には創立100周年を迎えました。学校の敷地内には、戦国時代に名を馳せた龍造寺家晴によって造営された庭園である御書院があります。これは学校の歴史的価値を高める要素となっています。

教育課程と方針

高校の教育課程には、全日制と定時制（夜間部）で普通科が用意されています。また、定時制普通科では「情報処理」や「文書デザイン」といった商業に関連する科目もあります。校訓には「自立創造」が掲げられ、生徒には高い志を持ち、自らの力で未来を切り拓くことが求められています。また、「文武両道」を校是として掲げ、教育方針に基づいて、豊かな人間性と徳、知、体の調和を重視した教育が行われています。

校歌と校章

校歌は、著名な詩人風木雲太郎の作詞、作曲家信時潔の作曲により制作されており、自然をテーマにした歌詞が親しまれています。校章は柏の葉をモチーフにし、「高」という文字が配置されており、知性豊かであってほしいという願いが込められています。中学校の校章では、この「高」の部分が「附中」に置き換えられています。

施設と部活動

学校には、教室や特別教室、体育館、弓道場などの施設が整備されており、全日制と定時制が同じ校舎を共用しています。部活動も盛んで、特に陸上部は全国大会に出場するほどの実績を誇ります。陸上部は男子・女子ともに強豪校であり、特に女子チームは全国優勝の経歴を持つほどです。さらに、水泳やバスケットボールなどの活動もあり、多彩なスポーツに取り組むことができる環境が整っています。

校内行事と学校生活

学校生活は多様な行事によって彩られています。入学式や宿泊研修、文化祭や体育大会などが行われ、学生同士の絆を深める機会が提供されています。また、定時制でも各種行事が用意され、学生の成長を促すための環境が整っています。

著名な卒業生

卒業生の中には、政治家や学者、文化人など多岐にわたり活躍する人物がいます。中でも、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士は、学校の出身として特に有名です。彼の業績は学校の教育の質の高さを証明しており、後輩たちにとっても大きな夢の象徴となっています。

これらの豊かな歴史と文化を持つ長崎県立諫早高等学校・附属中学校は、地域に根ざし、未来に向けた人材を育成し続けています。

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