長崎電気軌道4号系統

長崎電気軌道4号系統：崇福寺～蛍茶屋を結ぶ路面電車

長崎電気軌道4号系統は、長崎市の中心部を東西に結ぶ重要な路面電車路線です。起点は観光名所である崇福寺、そこから浜町アーケード、市役所といった主要なスポットを経由し、終点の蛍茶屋へと至ります。車両の前面と側面に表示される方向幕は黄色で識別されます。

路線と運行

4号系統は、長崎電気軌道の本線（崇福寺 - 浜町アーケード間）と蛍茶屋支線（浜町アーケード - 蛍茶屋間）を走行します。興味深い点として、崇福寺 - 浜町アーケード間は、路線上では終点から起点に向かう方向での運行となります。

全長：2.9km
所要時間：約14分
運行間隔：約20分間隔

全区間が長崎市内に位置し、道路上に軌道が敷かれた併用軌道を走ります。

ダイヤ改正と運行状況の変遷

4号系統は、過去に何度かダイヤ改正が行われています。

2013年4月1日：運転時分の見直し
2016年2月29日：3号系統の復旧遅延に伴い、一時的に終日20分間隔での運行。西浜町電停での乗り継ぎサービスが開始（長崎スマートカードは非対応）。
2016年5月23日：3号系統復旧により、12分間隔に。
2016年6月10日：脱線事故の影響で再び20分間隔に。
2017年10月23日～11月28日：3号系統の一部運休に伴い、乗り継ぎが必要となり8分間隔に。
2017年11月29日：3号系統全線再開により、日中12分間隔に。
2019年6月27日：日中20分間隔、一日88本の運行に。
* 2022年9月1日：朝夕の各6往復、計24本に減便。長崎駅前と西浜町がIC乗り換え対象電停に追加。

近年は減便傾向にありますが、市民の足としての役割は依然として重要です。

乗り継ぎについて

2016年には、3号系統の運行状況に応じて、西浜町電停で1号系統と2・5号系統との乗り継ぎサービスが実施されました。これは、1号系統（赤迫行きまたは浦上車庫前行き）から2・5号系統（蛍茶屋行き）、または2号系統（赤迫行き）もしくは5号系統（石橋行き）から1号系統（崇福寺行き）への乗り継ぎに適用されました。ただし、長崎スマートカードでの自動乗り継ぎには対応していなかったため、乗り継ぎ券が配布されていました。2022年9月1日以降は、長崎駅前と西浜町がIC乗り換え対象電停に追加されています。

まとめ

長崎電気軌道4号系統は、長崎市の主要なエリアを結ぶ、市民にとって欠かせない路面電車です。過去には様々な要因でダイヤ改正が行われましたが、現在も運行を続けています。最新の運行状況や乗り継ぎ情報に注意して、4号系統を有効に活用しましょう。

もう一度検索