長江有祐

長江有祐（ながえ ゆうすけ）は、1985年7月19日生まれの日本のラグビー選手であり、同時に投資家、そして起業家という顔も持つ人物です。株式会社SBS、一般社団法人スクラム、春日井シティウォリアーズ、春日井シティバルキリーズの代表を務め、その活動は多岐にわたります。ラグビー選手としては、日本代表としての実績を持ち、U21、U23日本代表、日本A代表にも選出されています。ポジションはプロップ（PR）で、その体格は身長171cm、体重108kgです。ニックネームは「ちょーさん」として親しまれています。

長江選手のラグビー人生は、岐阜県多治見市で始まりました。多治見市立滝呂小学校、多治見市立多治見中学校を経て、春日丘高等学校に進学。中学校時代はバスケットボール部に所属していましたが、高校入学後にラグビー部に入部し、このスポーツとの出会いを果たします。ラグビーを始めた当初はセンター（CTB）でしたが、その後ウィング（WTB）を経て、2年生の夏にはプロップに転向。3年生時には愛知県選抜チームに選ばれ、静岡国体ラグビー少年の部に出場しました。

京都産業大学に進学後、1年生から公式戦全試合に出場し、2006年度の大学選手権では全国ベスト4に進出。大学在学中の2007年には、U21、U23日本代表に選出されるなど、その才能は早くから開花していました。2008年にはリコーに加入し、トップイーストリーグで公式戦デビューを果たします。

2010年にはプロ選手に転向し、日本A代表としてヨーロッパ遠征に参加。プロとしての活動と並行して日本大学通信教育学部に入学し、投資家としての活動もスタートさせました。2012年には、日本代表として初キャップを獲得し、ワールドラグビーパシフィックネイションズカップにも全試合出場。エディー・ジョーンズHCからは「インターナショナルレベルで一番小さいプロップ」と評されました。

その後も、2013年のウェールズ代表戦での勝利や、オールブラックス戦出場など、数々の重要な試合で活躍しました。2014年には豊田自動織機シャトルズへ移籍し、アジア5カ国対抗フィリピン代表戦では日本代表としての初トライを記録。2015年には、ラグビーワールドカップのバックアップメンバーにも選出されました。

2018年3月には株式会社SBSを設立し、トップ選手のセカンドキャリア支援に乗り出します。2020年にはIRANZでコーチングやクラブチーム運営を学び、豊田自動織機シャトルズを退団。その後、近鉄ライナーズに加入しましたが、2021年には同チームを勇退し、一般社団法人スクラムを設立。中部大学ラグビー部との連携を深めています。

2021年4月には、春日井市を拠点としたラグビー組織「春日井シティウォリアーズ」を立ち上げ、全国各地で出張アカデミーを開催しています。同年12月には、女子ラグビーチーム「春日井シティバルキリーズ」の設立も発表。2022年には、中部電力ラグビー部に選手兼FWコーチとして入団するなど、ラグビー界での活動をさらに広げています。

長江選手は「ラグビー×SDGs」を掲げ、ラグビーを通じて社会に貢献する活動を積極的に行っています。その活動は、単なるラグビー選手の枠を超え、社会全体に良い影響を与えるものとして注目されています。

テレビ出演としては、NHKの「ナビゲーション」に出演しています。

関連人物としては、田中史朗、河嶋康太、後藤満久、山下裕史など、京都産業大学ラグビー部時代の先輩や同級生が挙げられます。

これらの経歴を通して、長江有祐は、ラグビー選手としての卓越した能力だけでなく、起業家としてのビジネスセンス、そして社会貢献への強い意志を持つ人物として、多くの人々に影響を与えています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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