長沙医学院

長沙医学院について

長沙医学院（Changsha Medical University）は、中国の湖南省長沙市望城区に本部を構える私立の大学です。この学校は1989年に設立された伝統ある教育機関であり、2005年には正式な大学として設置されました。通称「長医」とも呼ばれています。

歴史的背景

長沙医学院の起源は、何彬生が設立した湘南中等衛生職業技術学校に遡ります。1996年には湘南衛生中等専業学校と改名され、さらに1999年には湘南医学高等専科学校へと名称を変更しました。2001年に校本部が長沙に移転した後、2005年に現在の名称である長沙医学院に改められました。これまでの歴史の中で、教育体制や研究活動も確立され、発展を続けています。

基礎データ

長沙医学院は広大なキャンパスを有し、面積は1145余畝（約76ヘクタール）です。また、2019年10月時点で、在籍している学生数は23646人であり、その中には本科生19487人、外国からの留学生332人が含まれています。大学の職員は1758名おり、教育や研究において多様な専門性を持っています。

校訓と校歌

長沙医学院の校訓は「厚徳、博学、儲能、求真」であり、倫理観や知識の探求、実践的な能力の向上を重視しています。また、校歌「長沙医学院校歌」は何彬生が作詞、馬学文が作曲した作品で、学校の精神を歌い上げています。

組織構成

長沙医学院は、日本の大学の学部に相当する「学院」や「系」という組織があります。学校の編成は少々独特で、「学部」とは「学院」と「系」の上に立つ概念ですが、実体はないため、日本の大学とは異なる位置付けとなっています。

学院の種類

1. 第一臨床学院
2. 護理学院
3. 基礎医学院
4. 中医学院
5. 医学検験系
6. 薬学院
7. 公共衛生学院
8. 口腔医学院
9. 医学影像系
10. 外語系
11. 管理系
12. 計算機系
13. 体育教研部
14. 思政教研部
15. 国際教育学院
16. 継續教育学院

附属機関

長沙医学院には充実した附属機関があり、中でも長沙医学院図書館は、全館合計で約168万冊の蔵書を誇ります。さらに、専門的な医療教育を行うため、いくつかの附属病院も運営しています。これらには長沙医学院附属医院および長沙医学院附属第一医院があり、研修や実習の場として重要な役割を果たしています。

大学の人物

長沙医学院の大学運営には、何彬生が学長を務め、同時に財団法人を代表しています。また、党委書記である魏仁忠をはじめ、様々な専門家が教育環境の向上に尽力しています。さらに、呉階平という中国科学院、中国工程院の院士も同大学に関与していました。

関連機関

湖南省内には、長沙医学院以外にも多くの医学部を有する大学があります。それには吉首大学医学院、南華大学医学院、湖南中医薬大学、及び湖南中医薬大学湘杏学院などが含まれ、多種多様な医療教育を提供しています。

長沙医学院はその長い歴史と専門的な教育環境を背景に、学生たちに高い医療技術と人間性を兼ね備えた医療従事者を育成しています。

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