長泉町民図書館

長泉町民図書館

長泉町民図書館（ながいずみちょうみんとしょかん）は、静岡県駿東郡長泉町に位置する公立図書館です。地域における知識や情報の拠点として、町民の学びや文化活動を支える役割を担っています。

沿革と発展

長泉町に図書館が開設されたのは、1978年（昭和53年）のことです。その後、町の発展とともに施設の拡充が図られ、1991年（平成3年）10月1日には、JR御殿場線の下土狩駅前にある複合施設「コミュニティながいずみ」の1階に移転オープンしました。駅前に位置することで、より多くの人々にとって利用しやすい環境が整えられています。

図書館サービスにおいても、時代の変化に対応した取り組みが進められています。2014年（平成26年）には、タブレット端末や新聞記事データベース（静岡新聞データベースplus日経テレコン）が導入され、利用者はデジタル環境での情報収集も可能となりました。また、2023年（令和5年）8月10日には図書館単独のウェブサイトが開設され、インターネットを通じた情報提供やサービス案内がより充実しました。

蔵書と特色

当図書館では、児童書から専門書まで幅広い分野の図書を所蔵しており、多様な興味や学習ニーズに対応しています。特に地域資料の収集と保存に力を入れており、『長泉郷土誌』や『上杉家古文書』といった貴重な資料を所蔵し、地域の歴史や文化に関する情報を後世に伝える役割も担っています。これらの資料は、町民の学習や研究活動に活用されています。

図書だけでなく、雑誌や新聞も最新号が常に閲覧できる状態で提供されています。また、CDやDVDなどの視聴覚資料も所蔵しており、エンターテインメントや教養を深める手段としても利用されています。

利用案内

長泉町民図書館は、どなたでも無料で館内の資料を自由に閲覧できます。ただし、資料の貸出や一部のサービス（コピーサービスなど）は有料となる場合があります。館内で視聴覚資料を利用したり、インターネットに接続したりする際には、「図書貸出証」が必要です。

図書貸出証を作成できるのは、長泉町内に在住、通勤、または通学している方のほか、広域利用の対象となる周辺自治体（御殿場市、裾野市、沼津市、三島市、小山町、清水町、函南町）にお住まいの方々です。

貸出可能な資料の種類と点数、期間は以下の通りです。

図書（雑誌、紙芝居などを含む）：1人につき10冊まで、貸出期間は2週間以内
視聴覚資料（CD、DVDなど）：1人につき2点まで、貸出期間は2週間以内

借りた資料の返却は、図書館カウンターで行います。図書館が閉まっている時間帯は、視聴覚資料を除く図書などをブックポストに投入して返却することも可能です。ただし、CDやDVDなどの視聴覚資料は破損しやすいため、必ず開館時間内にカウンターへ返却してください。

貸出期間の延長も可能です。予約が入っていない図書については、返却予定日の1週間前から延長手続きを行うことができます。延長後の返却予定日は、当初の返却予定日からさらに2週間後となります。

開館情報

長泉町民図書館の開館時間は、火曜日から日曜日までが午前9時から午後6時です。

休館日は以下の通りです。

毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は開館します）
原則として毎月第1木曜日（ただし、1月、5月、8月を除く。第1木曜日が祝日の場合はその翌日が休館となります）
年末年始（12月28日から翌年1月4日まで）
特別整理期間（資料の点検などのため、年に1回、7日以内の期間休館となります）

イベント

図書館では、読書推進や地域交流を目的とした様々なイベントを企画・実施しています。毎年恒例の「読書フェア」では、子ども向けの読み聞かせ会などが開催され、多くの家族連れで賑わいます。2023年（令和5年）11月23日に開催された読書フェアは、例年より規模を拡大し、ワークショップや地元の出店も加わるなど、さらに多彩な内容となりました。

周辺環境

長泉町民図書館は、JR御殿場線下土狩駅のすぐそばに位置しており、アクセスが便利です。同じコミュニティながいずみの建物内や周辺には、長泉町文化センター ベルフォーレや下土狩郵便局など、公共施設が集まっています。

まとめ

長泉町民図書館は、静かな環境で資料を閲覧・利用できるだけでなく、情報検索ツールの導入やウェブサイト開設、イベント開催などを通じて、多様な情報提供と地域住民の交流の場を提供しています。町の文化・教育振興に貢献する施設として、重要な役割を果たしています。

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