長泉院 (秩父市)

長泉院（ちょうせんいん）：曹洞宗の名刹

長泉院は埼玉県秩父市にあり、曹洞宗に属する寺院です。山号は笹戸山として知られ、地域の信仰の中心として多くの人々に親しまれています。本尊には「おん あろりきゃ そわか」という真言が授けられ、御詠歌には「分けのぼり結ぶ笹の戸おし開き 仏を拝む身こそたのもし」と詠まれています。これらは信仰の象徴として、訪れる人々に深い感銘を与えています。

歴史

この寺院の歴史は990年（正暦元年）に遡り、飛沼太郎右衛門によって開基されました。初めは現在の位置よりも南に位置していましたが、時を経て現在の場所に移転し、文政年間（1818年 - 1830年）には現在の本堂が完成しました。本堂の欄間には、著名な浮世絵師・葛飾北斎の「桜花の図」が飾られています。これは北斎が52歳の時に描いたもので、長泉院に奉納された作品です。

文化財

長泉院は「札所29番 笹戸山長泉院」として知られ、昭和40年1月25日に秩父市指定の史跡に認定されています。このように、長泉院は地域の文化遺産としても重要な役割を果たしています。

アクセス

長泉院へのアクセスは、浦山口駅から徒歩約18分と便利です。周囲は自然豊かで、散策を楽しみながら訪れることができ、四季折々の美しい風景も魅力の一つです。

参考資料

長泉院について詳しく知りたい方には、以下の文献をおすすめします。

• - 安宅夏夫文、西田信夫写真『秩父三十四カ所めぐり（楽学ブックス 古寺巡礼4）』JTBパブリッシング、2008年
• - 小林祐一著『秩父三十四カ所 札所めぐり 観音霊場巡礼ルートガイド』メイツ出版、2017年

また、長泉院に関する情報は、秩父札所連合会の公式サイトでも入手できます。

長泉院はその歴史、文化財、そして周回する自然によって訪れる人々に静かな感動を提供している寺院です。観光や信仰の場として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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