長津線

長津線（チャンジンせん）

長津線は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の咸鏡南道栄光郡に位置する栄光駅から、同じく咸鏡南道長津郡にある泗水駅を結ぶ鉄道路線です。

路線データ

路線距離: 栄光～泗水間 58.3km
駅数: 14駅（両端駅を含む）
軌間: 762mm
電化区間: 全線電化（直流3000V）
複線区間: なし

概要

長津線は、日本統治時代に建設された新興鉄道長津線を原型としています。路線の大部分は山間部を通過し、地域の鉱物資源の輸送や住民の移動手段として重要な役割を果たしています。

歴史

長津線の歴史は、日本統治時代の鉄道建設に遡ります。

1926年10月1日：朝鮮鉄道咸南線の支線として五老駅（現在の栄光駅） - 上通駅間が開業。
1934年9月1日：新興鉄道長津線として上通駅 - 三巨駅間が開業。
1934年11月1日：三巨駅 - 旧津駅間が開業。
1935年7月15日：新垈駅 - 旧津駅間が廃止。
1935年8月30日：泗水駅 - 新垈駅間が廃止。
1938年4月22日：朝鮮鉄道咸南線が新興鉄道に譲渡され、五老駅 - 泗水駅間が路線統合。

これらの変遷を経て、現在の長津線の形となりました。路線の統合や一部区間の廃止は、時代の変化や経済状況の影響を受けたものと考えられます。

駅一覧

駅所在地は全線咸鏡南道内です。

廃駅

東井駅(동정역)：松堂駅と上通駅の間に存在。廃止当時は咸鏡南道栄光郡に位置。（栄光起点11.4km、咸興起点28.4km）

廃止区間

泗水駅 - 新垈駅(신대역) - 中南駅(중남역) - 旧津駅(구진역)
1935年廃止。駅は全て咸鏡南道長津郡に位置していた。廃止当時の所在地は咸鏡南道長津郡。

参考資料

国分隼人（2007年）. 『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』, 新潮社. ISBN 9784103037316

関連項目

朝鮮民主主義人民共和国の鉄道
朝鮮総督府鉄道（鮮鉄）

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