長浜浩江

長浜 浩江（ながはま ひろえ）

日本の元女子プロレスラー。リングネームはHIRO'e（ヒロエ）。1995年11月4日生まれ、新潟県新潟市出身。身長157cm、体重60kg、血液型O型。プロレスリングWAVEに所属し、2014年から2020年まで現役として活動した。

経歴とキャリア

プロレスリングWAVEの熱心な一ファンであった長浜は、「自分がプロレスをやるならWAVEしかない」という強い思いを胸に入団を決意。2014年2月に行われたWAVEの新人オーディションに挑戦する（この時点では保留扱い）。同年3月2日にはWAVE後楽園ホール大会でお披露目され、多くのファンの前でその姿を現した。同年8月8日にプロテストに合格し、プロレスラーとしてのキャリアを正式にスタートさせる。

デビューに先立ち、8月24日には新宿FACEで開催されたWAVE7周年記念パーティーにて、団体の代表である二上美紀子社長とのエキシビションマッチを経験。そして、10月29日のWAVE後楽園大会において、長浜が憧憬の対象としていた紫雷美央を相手に待望のデビュー戦を迎える。しかし、この一戦は紫雷美央の紫閃光の前に敗戦を喫した。

デビュー直後は連敗が続いた。11月3日には山梨大会で中川ともかと対戦しギブアップ負け。11月5日には初めて新木場1stRINGのリングに上がり、大畠美咲に旋回式ダイビング・ボディープレスからの片エビ固めで敗れた。11月8日には初めて他団体であるアイスリボン道場マッチに参戦し、成宮真希に敗北。11月12日のWAVE新木場大会では飯田美花にグラウンド卍固めでギブアップするなど、プロの壁に直面する日々が続いた。

しかし、着実に経験を積むことで成長を見せる。2015年3月15日のWAVE後楽園大会で行われたタッグマッチでは、下野佐和子、瑛凛と組んでチェリー、田中盟子、小波組と対戦。この試合で田中盟子からフォールを奪い、キャリア初の直接勝利を飾った。

WAVEの生え抜き選手としては夏すみれに続く二人目であり、初の10代でのデビューは注目を集めた。バスケットボールの経験があり、その身体能力を活かしたファイトスタイルを構築していった。

実績とタイトル

キャリアを重ねる中で、長浜は主要なタイトルを獲得し、団体の中心選手の一人へと成長していく。2018年2月には春日萌花と組んでWAVE認定タッグ暫定王者決定戦に出場するも、タイトル獲得はならなかった。

そして2019年は、長浜にとって飛躍の年となる。この年、WAVEのシングル最強決定リーグ戦である「Catch the WAVE」に出場し、見事優勝を果たす快挙を成し遂げた。さらに、小林香萌とのタッグチームで第19代WAVE認定タッグ王座を獲得し、二冠を達成。団体を牽引する存在感を示した。

得意技

長浜は多彩な技を繰り出した。基本的な打撃技であるドロップキックに加え、ユニークなオリジナル技や関節技、投げ技を得意とした。

ドロップキック
ロングビーチ：足をロックしない変形の鎌固め。
カサドーラ
サクラ落とし：相手の太腿に手を添える変形のノーザンライトスープレックス。桜花由美のオリジナル技を受け継いだ。
ノーザンライトスープレックス：手を骨折した際にサクラ落としから派生し、以降多用するようになったクラッチ式のもの。
ジャーマンスープレックス：主に若手選手との対戦でのフィニッシュホールドとして使用。
焼豚（チャーシュー）：コーナーからのブーメランアタック。
ヒロ・ギョプサル：裏カサドーラ。
スピアタックル：バスケットボール経験を活かしたレスリングベースのタックル。
コードブレイカー：2018年3月11日の大畠美咲戦で初公開。
バッククラッカー：コードブレイカーを背中側から仕掛ける技。
ムーンサルトプレス：2019年4月1日に初披露した大技。

引退

2019年12月25日のWAVE新宿大会にて、プロレスラーとなる以前から志していた柔道整復師への転身を決意し、2020年8月16日の後楽園ホール大会をもって引退することを発表した。しかし、新型コロナウイルスの影響により、引退興行が延期されることとなる。最終的には2020年9月18日に行われたWAVE後楽園ホール大会にて、現役生活に終止符を打った。

その他

新潟県出身だが、家族と共に東京に転居している。テレビ番組『有吉ジャポン』やイベントへの出演経験があるほか、イメージビデオもリリースしている。

引退後は柔道整復師の道に進み、プロレスとは異なる分野で活動を続けている。プロレスリングWAVEの歴史において、初の10代デビューであり、生え抜きとして団体の中心を担ったレスラーとしてその名を刻んでいる。

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