長濱陸

長濱陸

日本のプロボクサー、長濱陸（ながはまりく）は、1991年10月7日に沖縄県那覇市で生を受けた。これまでに白井・具志堅スポーツジム、角海老宝石ボクシングジムを経て、現在は石田ボクシングジムに所属している。第41代OPBF東洋太平洋ウェルター級王者としてその名をリングに刻んだ。

来歴

沖縄県立那覇高等学校を卒業後、沖縄国際大学へ進学した長濱は、プロボクサーへの道を歩み始める。

2015年6月30日、プロキャリアの第一歩を踏み出すが、デビュー戦は引き分けというスタートになった。しかし同年、階級をミドル級として新人王戦に臨む。東軍代表として勝ち上がり、全日本新人王決定戦で西軍代表のロックハート・ブランドンシェーンと対戦。4ラウンドを戦い抜き、ジャッジ2-0（39-37が二者、38-38が一者）の判定で勝利を収め、全日本ミドル級新人王の栄冠に輝いた。

その後、階級を上げて2017年8月10日には、後楽園ホールで日本スーパーウェルター級タイトルマッチに挑戦する機会を得た。当時の王者、井上岳志に挑んだが、8ラウンド1分52秒、レフェリーストップによるTKO負けを喫し、日本王座獲得は叶わなかった。

キャリアの転機を迎えた長濱は、2019年3月23日付で角海老宝石ボクシングジムへ移籍。新たな環境で再起を目指す。そして2020年2月27日、再び後楽園ホールに登場し、OPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定戦に臨んだ。同級2位にランクされていたクドゥラ金子と激突。フルラウンドとなる12回を戦い抜いた結果、ジャッジ三者すべてが長濱を支持（117-111が二者、118-110が一者）し、3-0の判定勝ちでOPBF東洋太平洋ウェルター級の新王者となった。

初の防衛戦は2021年1月16日、後楽園ホールで行われた。挑戦者はOPBF東洋太平洋ウェルター級12位の豊嶋亮太。ベルト死守をかけた戦いだったが、12ラウンドを終えてジャッジは三者ともに挑戦者を支持（112-115、111-116、110-117）し、0-3の判定負けを喫し、王座から陥落した。

王座陥落から間もない2021年1月22日、右目の怪我を理由に日本ボクシングコミッションへ引退届を提出し、一度現役生活にピリオドを打った。しかし、ボクシングへの情熱は尽きることなく、2023年には現役への復帰を果たし、再びリングに上がっている。

戦績・獲得タイトル

プロボクシングキャリアを通じて、長濱陸の戦績は以下の通りである。

21戦 13勝（4KO）7敗1分

これまでに獲得した主要タイトルは以下の二つである。

第60回 全日本ミドル級新人王
* 第41代OPBF東洋太平洋ウェルター級王座（防衛0度）

長濱陸は、新人王からOPBF王者へ駆け上がり、一度は引退するも再びリングに戻ってきた波瀾万丈のキャリアを持つボクサーである。

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