長良川橋梁 (東海道本線)

長良川橋梁について

長良川橋梁（ながらがわきょうりょう）は、岐阜県岐阜市と瑞穂市を繋ぐJR東海道本線の重要な鉄道橋です。この橋は、上り線と下り線がそれぞれ別の構造で設計されており、1837年に初めて建設されましたが、その後の地震や時代の変遷により何度か改修されています。

橋梁の概要

長良川橋梁は西岐阜駅と穂積駅の間に位置し、長良川を跨いで橋脚が設けられています。上り線と下り線、それぞれに適した設計がなされており、長年の運行に耐える婚約を dargest。この橋の特徴は、上り線が1914年（大正3年）に供用を開始し、下り線が1960年（昭和35年）に供用されたことです。

歴史的背景

もともと1887年（明治20年）に完成した際は鋳鉄管を使用した橋脚が設けられましたが、1891年（明治24年）の濃尾地震によって崩壊し、その後煉瓦で造られた楕円井筒に変更されました。この地震は日本の鉄道に大きな影響を与え、橋梁の構造は地震に強いものへと進化しました。以降、長良川橋梁は安定した鉄道輸送を支える重要な役割を果たしています。

橋の詳細な設計

長良川橋梁の上り線は延長462mで、10連の橋桁が並んでいます。具体的には、1から3、そして9の部分が単線ポニーワーレントラス、4から8は単線曲弦プラットトラス、10は上路プレートガーダーの構造となっています。

一方、下り線も同じく延長462mで、こちらも10連。1から3、9は上り線と同じく1914年に築かれたものが残っており、4から8は1960年に新たに架け替えられました。この違いは、両側の橋梁を見ても明確に分かります。

その他の特徴

長良川に架かる部分は1〜8の区間ですが、瑞穂市側の9、10は天王川及び岐阜県道163号に架かる構造になっています。この橋の特徴的なデザインは、映画『聲の形』においても精緻に再現されており、トラス桁の高さの違いまで忠実に描かれている点が評価されています。

長良川橋梁は歴史的にも技術的にも多くの意義を持つ橋であり、今後も地域の交通網の重要な一部として機能し続けることでしょう。

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