長谷川一夫 (野球)

長谷川 一夫（はせがわ かずお）

1945年1月3日生まれ、2013年4月24日に亡くなった埼玉県大宮市（現在のさいたま市）出身の長谷川一夫は、日本のプロ野球界で重要な役割を果たした選手です。特に投手としてスタートし、その後外野手へと転向したことで記憶されています。

経歴

長谷川は大宮工業高校に在学中、エースピッチャーとして数々の戦果を上げました。1962年の夏、彼は高校野球県予選での成功を収め、西関東大会の準決勝に進出。ただし、甲子園出場を逃しました。この大会では秩父高校との対戦において、1試合21奪三振の驚異的な記録を達成しました。この数字は、今日でも埼玉県内での高校野球記録として名を刻んでいます。

その後、1963年、大毎オリオンズ（後の東京オリオンズ、さらにロッテオリオンズ）に入団しました。オーナーの永田雅一が映画会社の大スターに同姓同名であることから彼をスカウトしたと言われています。入団当初は投手として期待されましたが、結果を残すことができず、外野手へとポジションを変えました。

1972年には右翼手としての地位を確立し、主に二番打者として打率.307を記録しました。この年は試合数が少なかったものの、彼のバッティングは光っていました。さらに、1973年のオールスターゲームにも出場し、その名を全国に知らしめます。

1974年の日本シリーズでは中日ドラゴンズとの対戦に出場し、第1戦では左前安打を記録しました。1975年には一塁手や指名打者として88試合に先発し、打率.291を残しましたが、1977年に倉持明選手と白仁天、安木祥二選手とのトレードでクラウンライターライオンズへ移籍します。

移籍後も彼の活躍は続きますが、1978年7月11日、対日本ハムファイターズ戦では、9回にピッチャーとして登板し、サヨナラ安打を許すという厳しい場面も経験しました。

1981年に引退した後、長谷川は西武ライオンズのスカウトとして2006年までの長い間、プロ野球界に貢献しました。今日でも、彼の影響は多くの選手やファンに受け継がれています。

長谷川一夫が遺した記録や成績は、今もなお多くの人々に語り継がれています。ただの選手ではなく、彼の存在は野球界における重要な一ピースであったことは間違いありません。2013年にその生涯を閉じたものの、彼の業績と影響力は色褪せることなく、多くの人々の心に生き続けています。

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