長谷川正浩

長谷川 正浩（はせがわ まさひろ）について

長谷川正浩は、1942年に名古屋市の日蓮宗の寺院で生まれた日本の弁護士であり、日蓮宗の僧侶です。彼は宗教と法律という二つの異なる分野で活躍し、多くの実績を残しています。東京弁護士会所属であり、全日本仏教会の法律顧問も務める彼の専門知識は、法と宗教の交差点に位置する重要な役割を果たしています。

学歴

長谷川氏は昭和41年（1966年）に早稲田大学第二法学部を卒業しました。在学中は書道会に参加し、多様な文化的活動にも関心を寄せていました。その後、昭和44年（1969年）には同大学院法学研究科の修士課程を修了し、修士論文のテーマとして「宗教法人法」を選びました。さらに、昭和45年（1970年）には司法試験に合格し、正式に弁護士としてのキャリアをスタートさせました。同年には日蓮宗の信行道場を修了し、宗教者としての道も歩み始めます。

職歴

主に弁護士業務に従事する中で、昭和48年（1973年）に名古屋弁護士会に登録しました。東海道新幹線公害訴訟の原告常任弁護団に参加し、公共の利益のために尽力しました。その後、日蓮宗の上層部により東京弁護士会に移籍し、昭和62年には日蓮宗寺院の住職に就任しました。彼は寺院を再建するという重要な役割を果たし、5年間にわたり寺院を運営した後に退任しています。

役職歴

弁護士としての活動に加え、長谷川氏は愛知学院大学、大正大学で非常勤講師を務め、後に立正大学学園の監事に就任しました。また、全日本仏教会の顧問弁護士や文化庁宗教法人審議会の委員、日本宗教連盟の評議員としても多忙を極めました。彼は宗教法制研究会の理事長も歴任し、宗教と法律の分野での重要な発言者とされています。

著作リスト

長谷川氏は実務を基にした著作も多く手掛けており、その中には以下のようなものがあります：

• - 『寺院運営の税務相談』（民事法情報センター、1988年）
• - 『だれでもできるお寺の経理』（長谷川法律事務所として、新宿アカウンティングオフィス、1991年）
• - 『寺院の法律知識 - 適正な運営と紛争の予防 -』（新日本法規出版、2012年）

また、共著や共編においても以下の作品が存在します：

• - 『宗教事件と裁判：いま司法は!? - 井上治典・遠藤誠・長谷川正浩の三弁護士が司法と教団を検証する-』（仏教タイムス社、2000年）
• - 『Q&A墓地・納骨堂をめぐる法律実務 補訂版』（藤井正雄との共編、新日本法規出版、2001年→2005年）
• - 『葬儀・墓地のトラブル相談Q&A』（石川美明・村千鶴子との共著、民事法研究会、2014年→第2版、2021年）

まとめ

長谷川正浩氏は、日本の宗教と法律において、深い知識と広い視野を持つ専門家です。彼の活動は、法律の枠組みの中で宗教がどのように機能するかを探求する重要なものです。彼の著作や講演は、多くの人々にとって貴重なリソースとなっています。引き続き、彼の活動がどのように発展していくのか注目が集まります。

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