長谷部浩平

長谷部浩平について

長谷部浩平（はせべこうへい）は、1994年4月15日生まれ、栃木県小山市にルーツを持つプロ将棋棋士です。彼の棋士番号は313で、師匠は大平武洋です。2018年には宇都宮大学教育学部をバシッと卒業し、将棋界でのキャリアをスタートさせました。

将棋との出会い

長谷部は5歳の時、父親によって将棋の世界に引き込まれました。将棋の名人、升田幸三に憧れており、当時の彼は升田の弟子である大平の元で厳しい修行をする選択をしました。この決断は、後に彼がプロ入りする際の大きな土台となります。2018年3月4日に四段へと昇進した際には、栃木県では81年ぶりに栃木県出身の棋士が誕生したことが地元の下野新聞によって報じられました。

棋歴

彼の昇段は、2017年度の第62回三段リーグでの活躍にも根ざしています。このリーグでは、最終局を迎える前に12勝4敗の成績で暫定1位となり、最終局での連勝によりプロ入りが決定しました。この昇進争いやその背景は、非常に緊張感のあるもので、他のライバルたちも好成績を収めていたため、白熱した争いを繰り広げました。

入段後は、将棋界での競争がますます激化します。2018年度からは順位戦に参加し、NHK杯では連続して予選を通過。しかし、いずれも予選突破後に本戦の初戦で敗れる苦い経験をしました。王位戦にも挑戦し、予選を勝ち上がりましたが、挑戦者決定リーグでは残念ながら結果が出ませんでした。

特に2021年度は、アマチュア棋士の小山怜央との対戦で注目を集め、勝利を収めて5組へと昇級しました。しかし、C級2組の第80期順位戦では厳しい成績となり、降級点を付けられてしまいました。

その後、2022年度には順位戦で勝数規定を満たし、見事に五段に昇段。しかし、2023年度には不調に陥り、最終局での劇的な勝利によって降級点を回避する奇跡の逆転劇を演じました。

棋風

長谷部の棋風は居飛車の力戦型で知られています。

人物像

長谷部は地方の棋士としての自負を持っており、「栃木の支部や師匠、大勢の将棋ファンに恩返しをしたい」と述べています。母校は小山市立小山城東小学校および小山第三中学校で、現在は『小山評定ふるさと大使』としても活動しています。

昇段履歴

• - 2007年03月: 奨励会入会
• - 2015年10月: 三段
• - 2018年04月: 四段
• - 2022年10月: 五段

主な著書

• - 「堅陣で圧倒！対中飛車一直線穴熊」（2020年5月18日、マイナビ出版）
• - 「実戦次の一手「手堅い一手で勝率アップ」長谷部浩平四段」（将棋世界2020年10月号付録、2020年9月5日、マイナビ出版）

長谷部浩平は、将棋界でのキャリアを通じて自らの道を切り開いてきた棋士であり、これからの活躍にも注目が集まります。

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