長野市営バス

長野市営バス

長野市営バスは、長野県長野市が運営するコミュニティバスです。旧町村が運営していたバスを統合し、地域住民の生活を支える公共交通機関として重要な役割を担っています。かつては長電バスや川中島バス（現アルピコ交通）が運行していた路線が、経営再建により廃止されたため、各町村が代替バスとして運行を開始しました。その後、長野市との合併に伴い、これらのバスは長野市営バスとして再編されました。

概要

長野市営バスは、旧町村のバス路線を継承したため、その運行形態には地域ごとの特色が見られます。旧長野市内の路線は、2009年の再編で豊野線が三才駅に乗り入れるまで、旧大岡村営バスの一部区間を除き、他地域との接続は限られていました。合併後、旧町村のバスはそのまま運行されていましたが、2009年以降、一部路線でデマンド運行が導入されるなど、再編が進められました。2010年に合併した信州新町・中条村の路線も、当初は旧町村の路線を継承していましたが、2012年以降、順次デマンド運行へと移行しました。

沿革

2005年4月1日：豊野町、戸隠村、鬼無里村、大岡村の各町村営バスを統合し、長野市営バスとして運行開始。
2009年4月1日：長野市営バスの再編を実施。豊野地区での路線延長や、戸隠、鬼無里、大岡地区でのデマンドバスへの転換を実施。
2010年1月1日：信州新町、中条村の各町村営バスを統合。
2012年4月1日：中条線がデマンドバスに転換。
2022年11月28日：信州新町地区がデマンドバスに転換。

運行経路

長野市営バスは、以下の地域で路線を運行しています。

豊野地区

豊野線：三才駅と豊野駅周辺を結ぶ路線で、アップルパークや長野市豊野支所など、地域内の主要施設を経由します。

戸隠地区

参宮線：上楠川から渡土まで、戸隠地区の集落を結ぶ路線です。そば博物館や戸隠小学校前などの観光スポットや公共施設を経由します。
西部線：銚子口から坪山まで、戸隠地区西部をカバーする路線です。診療所や学習館など、地域住民の生活に密着した施設を結びます。
戸隠線：デマンド運行路線で、週5日運行しています。予約が必要な停留所と不要な停留所があります。

鬼無里地区

南鬼無里線：鬼無里支所を中心に、南鬼無里や鬼無里の湯などを巡回する路線です。AからDまでの経路があります。
大望峠線：鬼無里支所から大望峠方面へ向かう路線です。
鬼無里地域振興線：デマンド運行路線で、週3日運行です。

大岡地区

大岡篠ノ井線：大岡支所前から篠ノ井駅、篠ノ井病院前までを結ぶ路線です。
大岡線「ハッピー号」：デマンド運行路線で、大岡地区のほか、信州新町方面へも運行します。麻績村の穴水停留所にも乗り入れています。

信州新町地区

信州新町線「しんまち号」：デマンド運行路線で、利用には事前登録が必要です。旧信州新町地区全域をカバーします。

中条地区

ひだか線、くさがの線、みやまさ線、すめらぎ線：中条地区の各集落を結ぶ路線で、小学校や総合市民センターを経由します。土日祝日、お盆、年末年始は運休です。
中条線「ふれあい号」：デマンド運行路線で、週3日運行しています。

廃止路線

長野市営バスでは、過去に以下の路線が廃止されています。

2009年4月1日廃止：聖高原駅線、中通り線、大岡循環線（大岡地区）。これらの路線はデマンド交通「ハッピー号」で代替されています。
2022年11月28日廃止：宇内坂線、越道線（高府線）、枌ノ木線、信級線、左右線（信州新町地区）。スクールバス、福祉バスの一部路線も廃止。信州新町地区の路線は「しんまち号」に代替されました。
2012年4月廃止：田の入本郷線、沢尻奈良井線、三ヶ野専納線、栗林下長井和沢線、臥雲梅木線（中条地区）。これらの路線は「ふれあい号」で代替されています。

まとめ

長野市営バスは、長野市の広範囲な地域をカバーする公共交通機関です。旧町村の路線を継承し、デマンド運行の導入など、柔軟な運行形態が特徴です。地域の特性に合わせた運行で、住民の生活を支える重要な役割を担っています。

詳細な運行情報や時刻表については、長野市の公式サイトやバス事業者のウェブサイトをご確認ください。

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