長野市立博物館

長野市立博物館：地域の自然と文化を伝える拠点

長野市立博物館は、長野県長野市小島田町、八幡原史跡公園（川中島古戦場）の一角に位置する登録博物館です。長野盆地を中心とした地域の自然と人との関わりを深く探求し、未来へと繋がる文化創造の拠点となることを目指しています。

歴史と建築：

1981年に開館した同館は、宮本忠長氏設計による見事な建築で、1981年には日本建築学会賞作品賞を受賞、同年には建設省の公共建築百選にも選定されています。洗練された日本建築は、博物館を訪れる人々を魅了する要素の一つとなっています。

展示内容：

館内では、天文（プラネタリウムを含む）、地質、歴史、民俗など、多岐にわたる分野の資料を展示しています。長野盆地の豊かな自然環境、そしてそこに暮らしてきた人々の生活や文化を、多角的に理解できるよう構成されています。考古学的発見物から民俗資料、そして地域の自然史にわたる展示は、来館者に地域の深い歴史と文化に触れる機会を提供します。プラネタリウムでは、宇宙の神秘を体感できるプログラムも用意されています。

充実した関連施設：

長野市立博物館は、単独の施設としてだけでなく、周辺地域に点在する複数の関連施設と連携し、より包括的な地域文化の理解を促進しています。主な関連施設としては、以下のものがあります。

分館: 戸隠地質化石博物館（戸隠地域の地質や化石）、鬼無里ふるさと資料館（鬼無里地域の歴史と文化）、信州新町美術館、信州新町美術館別館ミュゼ蔵、有島生馬記念館、信州新町化石博物館
付属施設: 門前商家ちょっ蔵おいらい館（幕末の門前町商家の移築保存）、大岡歴史民俗資料館（大岡地域の民俗文化財）、豊野資料収蔵室（豊野地区の郷土文化）

これらの関連施設はそれぞれ特色ある展示を行い、博物館ネットワーク全体で、長野市の豊かな文化遺産を網羅的に紹介しています。

アクセスと開館情報：

上信越自動車道長野ICから車でわずか5分というアクセスの良さも魅力です。公共交通機関を利用する場合は、長野駅善光寺口バスのりば3から川中島バス30系統・古戦場経由松代行に乗車し、「川中島古戦場」バス停下車、徒歩3分です。

開館時間は9:00～16:30、休館日は月曜日（祝日の場合は翌日）、祝日の翌日（土日を除く）、年末年始（12月29日～1月3日）、館内燻蒸日（7月第2週の月～金）です。入館料は、常設展示とプラネタリウムでそれぞれ設定されており、無料となる日もあります。

まとめ：

長野市立博物館は、地域の自然と文化を深く理解するための貴重な拠点です。歴史的な建造物、多様な展示、そして充実した関連施設によって、長野盆地の魅力を多角的に体感できる施設となっています。長野市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索