長野市立川中島小学校

長野市立川中島小学校

長野市立川中島小学校は、長野県長野市に位置する公立小学校です。その歴史は古く、1869年に創立された郷学「日新館」を源流としています。これは長野県内で最も古い小学校の一つであり、全国的に見ても2番目に古い歴史を持つ小学校として知られています。2019年には創立150周年を迎え、地域に根ざした教育活動を展開しています。

歴史

日新館から川中島小学校へ

1869年、日新館として開校したこの学校は、1889年の小学校令公布に伴い「組合立今里尋常小学校」となりました。その後、「組合立日新尋常高等小学校」などを経て、1924年に川中島村立となります。1941年には国民[[学校令]]により「川中島村立川中島国民学校」と改称しましたが、1947年に教育基本法・学校教育法の施行により現在の「川中島小学校」となりました。

陣屋門の移築と再移築

日新館時代には、旧塩崎知行所（旗本藤井松平氏）の陣屋門が構内に移築されました。しかし、1888年の校舎移転に伴い、この陣屋門は千曲市の民家へと移されました。そして2021年、地元住民の尽力によって、再び小学校の敷地内に再移築・復元されました。この陣屋門は、学校の歴史を物語る貴重な遺産となっています。

幾多の変遷を経て

1956年には昭和村と川中島村の合併により、川中島町立川中島小学校となり、さらに1966年には長野市との合併により、現在の長野市立川中島小学校となりました。1969年には創立百周年記念式典が開催され、その歴史をまとめた「川中島小学校百年史」が刊行されました。

校章

校章は1951年12月6日に制定されました。この校章は、戦後の平和な時代を願い、子供たちが互いに手を取り合って成長していく姿を象徴しています。デザインは、川中島のシンボルである小麦の花と、地域を構成する三つの地区を表現しています。この校章は、地域と学校のつながりを表す大切なシンボルです。

教育活動と特色

長野市立川中島小学校は、地域との連携を大切にし、特色ある教育活動を展開しています。1992年には松平忠厚愛用の算盤が寄贈され、歴史教育にも力を入れています。また、特別支援学級である「あゆみ学級」を設置し、個々の子供のニーズに合わせた教育を提供しています。さらに、2008年には文部科学省の「特別支援教育研究協力校」に指定され、特別支援教育の推進に貢献しています。

オリンピックやパラリンピックといった国際的なイベントとの関わりもあり、1998年にはオランダ皇太子（現国王）が来校しました。その他、文部科学省のキャンペーンに合わせ著名人が来校するなど、教育活動に積極的です。

学校情報

通学区域

学校の通学区域は、篠ノ井小松原の一部、川中島町今里、川中島町上氷鉋の一部、川中島町四ツ屋の一部、稲里町中氷鉋の一部、稲里町中央三丁目の一部となっています。

進学先中学校

卒業生は、長野市立川中島中学校に進学します。

アクセス

学校へのアクセスは、JR東日本信越本線川中島駅から徒歩約8分です。

まとめ

長野市立川中島小学校は、その長い歴史の中で、地域とともに発展してきた学校です。伝統を大切にしながらも、時代に合わせた新しい教育にも積極的に取り組んでいます。地域住民に支えられ、子供たちが健やかに成長できる環境が整っています。

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